パレスチナ連帯声明

パレスチナ連帯声明

2023年11月19日
全日本学生自治会総連合 中央執行委員会

 全日本学生自治会総連合は、イスラエルおよび米欧日帝国主義の中東支配と闘うパレスチナ人民と固く連帯し、イスラエルを支援する岸田政権を倒すために闘う。

 1948年のイスラエル建国以来、アメリカ帝国主義はイスラエルを通して中東を分断し、絶え間ない戦争と虐殺の惨禍をもたらし続けた。この武装闘争がいかなる結果をもたらそうとも、またパレスチナ人民の抵抗がいかなる形態を取ろうとも、断罪されるべきはイスラエルおよびアメリカ帝国主義である。また日本にも、日米安保体制のもとでアメリカの中東に対する侵略と戦争を支えてきた責任がある。1991年の湾岸戦争後にはペルシャ湾へ掃海艇を派兵し、2001年のアフガニスタン侵略戦争時にはインド洋に、03年のイラク侵略戦争に際しては戦地となったイラクへ自衛隊を派兵し、アメリカの侵略戦争に加担した。石油利権のためにイスラエルを支援し、中東を抑圧しているのは米欧帝国主義だけではない。日本帝国主義もまた、紛れもなく、虐殺を支える帝国主義の一角なのである。

 さらにこの間、日本帝国主義はイスラエルと急接近して軍事協力を進めてきた。経済的に没落する日本帝国主義は自国政治の延命をかけて中国への侵略戦争を狙っており、その戦争を遂行するためには、世界有数の武器輸出国・核兵器保有国であるイスラエルとの連帯が決定的に重要なのだ。今年3月に千葉県で開かれた武器見本市にはイスラエルの兵器メーカーが14社参加し、両国の主要軍事企業が契約を締結した。一部の金融資本家が利潤を貪り、利権争いのために世界中を戦争に巻き込もうとしている。帝国主義の戦争政治を終わらせるため、日本の学生は身体を張って闘う。

 10月20日、イスラエル大使館前で抗議行動を行った全学連の仲間が1人不当に逮捕された。これは誰の目にも明らかなでっち上げ逮捕であり、イスラエルの虐殺と帝国主義の政治に反対する人民を押さえつけようという岸田政権の本性が顕になった。多くの人民、とりわけムスリムの方々が逮捕に関心を寄せてくれたことによって彼は奪還された。闘う学生への支援に心から感謝を申し上げる。

 帝国主義の足下で虐殺に加担する自国帝国主義弾劾の声が大きくなっている。闘いの隊列に目立つのは青年・学生の姿だ。自国の資本家によって、生きることすらままなくさせられてきた世代に「テロとの戦い」などというペテンはもはや通用しない。各国での集会・デモ禁圧は実力で突破され、イスラエルを支える自国政府に怒りが集中している。差別と排外主義・愛国主義を煽り、中東をはじめ全世界で労働者民衆の階級闘争、そして民族解放・革命戦争を圧殺してきた帝国主義は、労働者・学生の闘いに追い詰められ、今や崩壊寸前だ。

 パレスチナの労働組合は、全世界の民衆に向けて、「正義と解放のための闘いは、単に地域的・グローバル的に決着される闘いではないという信念のもとにこの呼びかけを行います。それは、奪われ搾取されている世界のすべての人々の解放のためのテコなのです」と呼びかけている。この呼びかけに応え、戦争と抑圧の元凶である帝国主義を終わらせる闘いに今こそ立ち上がろう。帝国主義を打倒し、パレスチナ人民に連帯する労働者・学生の闘いを断固としておし進めよう。全学連はその先頭に立って闘う。

以上