救援連絡センターより6学生奪還アピール!
京大反戦ストへの弾圧を弾劾する!
ただちに、6人の学生を釈放せよ!
救援連絡センター
2月29日と3月1日、警察権力は全学連(斉藤郁真委員長)の6名の仲間を「威力業務妨害」容疑で不当にも逮捕した。これは京都大学当局が、昨年10月27日に京都大学でおこなわれた戦争反対のストライキを「授業妨害」と言いなし告訴したからだ。このような暴挙は歴史上はじめてである。また、これをそそのかし、恣意的に学生運動指導部をねらい打ちしたのが国家権力であり、安倍政権である。救援連絡センターはこの暴挙、戦争のための治安弾圧を徹底的に弾劾する。ときあたかも朝鮮侵略戦争への動きが一触即発の危機にあり、安倍政権はこれに参戦しようとしていて、反戦ストへの許し難い弾圧をしかけたのである。ただちに、6人の学生を釈放せよ。
何よりも、昨年10月の京大反戦ストライキは、安倍政権の戦争法強行採決への労働者民衆の怒りの反撃の先頭に立つものであり、国会前100万ー全国1000万の戦争法反対の思いと連帯するストライキだった。この学生たちを「告訴」した京大当局は、では何をしているか。自衛隊や米軍からの研究費を受けて戦争政策の片棒をかついでいる。学内に潜り込んだ警官を擁護して学生運動を弾圧している。この京大山極総長体制と闘ったのが学生の反戦ストだった。
3月7日から行なわれている米韓合同軍事演習は実に韓国軍30万米軍1万7千を動員する史上最大の軍事演習である。戦略爆撃機や空母を結集し、作戦計画5015という核戦争計画の訓練をするだけでなく、ただちに実戦に転化できる体制だ。安倍政権もこの3月から実施される戦争法をもってこの戦争に参加しようとしている。まさに戦争突入情勢下での治安弾圧である。
また、5月におこなわれる伊勢志摩サミットは世界に戦火を広げている大国の首脳たちの会議であり、世界と日本の労働者民衆の怒りと弾劾の的となっている。この開催を前にして、学生や労働者の反対闘争、反戦闘争を壊滅しようというのが今回の治安弾圧なのだ。絶対に許すことはできない。
ただちに6人の学生を釈放せよ。
2016年3月16日
反戦スト弾圧に司法が加担!京都地裁は直ちに6学生を釈放しろ!(3月15日のビラ)
3/14勾留理由開示公判における弁護団の意見陳述
本件は反戦行動に対する弾圧事件である
本件は、学生の大学における戦争反対のストライキに対する弾圧事件である。
1925年の最初の治安維持法適用事件は、京都学連事件である。京都の特高の弾圧事件であり、その時代から日本の歴史は治安弾圧と戦争への道をたどった。
「現在は昭和3(1928)年と似ている」との指摘がされているが、3月7日から、遂に「史上最大規模」(朝日3/6)のアメリカ軍・韓国軍30万人以上が参加しての「米韓軍事行動演習」と称して軍事的恫喝が始まった。米軍は例年の2倍、韓国軍は1.5倍。米軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」と「ジョン・C・ステニス」、原子力潜水艦「ノースカロライナ」、強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」なども参戦しての総力戦である。
北朝鮮を敵国と想定しての作戦「5027」や「5015」の実践として「破壊対象とある重要施設には、北朝鮮の軍事基地や金正恩第1書記の居所も含まれており、アメリカの特殊部隊も参加している。これに対して、北朝鮮の金正恩第一書記は、「核弾頭をいつでも発射できるよう準備すべきだ」と「予想通り」激しく反発、ミサイルを発射している。
さらに、12日には米韓軍は大規模「上陸」訓練を実施、オスプレイも参加。これに対し、北朝鮮側は「軍事措置を取ること」を公式に宣告するに至っている。
昨年9月に安保法を強行成立させた安倍政権は、一気に改憲を推し進め、朝鮮戦争に一気に乗り込もうと躍起である。
このような時代に、昨年10月27日、京都大学全学自治会同学会と全学連が、大学内において授業ボイコットの反戦ストライキを行った。
昨年夏は、安保法案をめぐり、民衆の戦争反対の声を一気に高まり、国会を取り囲み、各地で声をあげ始めた。
このような戦争に動員される99%側にある学生や労働者・民衆の反戦の闘いに対して、そうであるがゆえに、監視を強化し、統制するために盗聴拡大・司法取引などの法案を「現代の治安維持法」として成立させ、戦争反対の人々の結集をつぶそうとしている。
その具体的・典型的な攻撃が、この学生による反戦バリケードストライキに対する弾圧である。
大学の自治に反する
政府は一昨年、「武器輸出三原則」を撤廃し、米国を中心とする最新装備の共同開発に加わる道を開いた。従来の防衛産業に加え、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと防衛省の技術協力も進む。安保関連法の成立で「軍学共同研究」を求める圧力は一層強まっている。
大学の戦争協力も歴史の事実である。本来、「大学の自治」とは、「大学の組織,管理,教学などの問題について,外部からの干渉,圧迫を受けずに,大学構成員自身の合議で意志決定を行い処理,運営することであり、中世、世俗権力からの大学の独立のためであり、学問,思想にかかわる近代的自由権保障の主たる条件」とされている。
その「大学の自治」が転覆している。新自由主義の下、大学内での学生の行為が学外の権力に差し出されようとしている。
授業妨害ではなくストライキである
本反戦ストライキは京都大学全学自治会同学会と全学連が行ったものである。同学会とは大学生の全員加盟した組織であり、学生らの賛同の意思のもと行われた大学の自治の主体として、民主的手続きに則った学生達の意思の発現である。
「授業妨害」ではなく、「ストライキ」として行われたものである。権力と大学当局は、この大学内における学生の主体的な戦争反対の行為を犯罪と貶めることにより、学生に分断を持ち込もうとしているにすぎない。
裁判所は戦前の過ちを繰り返すな。
いまや、政府が行おうとする戦争に反対する者が、反政府の「過激派」であり「非国民」として再び扱われようとしている。これは、戦前、戦時の考え方であり、根本的に間違っている。
学生の反戦行動を犯罪として裁くことは間違っている。裁かれるべきは、弾圧を行った警察権力であり、被害者を主張する大学当局であり、そして、いま再び権力の手先として粛々と弾圧に手を貸そうとする裁判所そのものである。
裁判所は、治安維持法下、特高警察の思想弾圧としてのでたらめな逮捕、拷問による虚偽の自白の獲得を知りながら裁かれるべき側を裁かず、間違いと知りながら弾圧された人々に有罪判決を言い渡し、その側から自らが下した判決を自らの罪を逃れるために燃やし、証拠隠滅を行った過去を持つ。
その歴史を繰り返してはいけない。根源的=ラディカルな、戦争反対の学生を裁く裁判所に未来はない。いまを生きる99%の人々と共に歴史に恥じない判断をしめさなければならない。どちらが犯罪を行っているのか。戦争反対に立ち上がった学生か、その学生を逮捕し、戦前・戦中と同じく取り調べとは名ばかりの「転向強要」を行っている。
6名は直ちに釈放されるべきである。
京大スト弾圧粉砕! 全学連6同志奪還! 3・3全国学生総決起集会打ち抜く!
全学連は「10・27京大反戦バリケードストライキ」への大弾圧=全学連6同志逮捕に対し、怒濤(どとう)の反撃を開始している。6学生の即時奪還へ、3月13日(日)正午、京都・三条河原での総決起集会とデモに総力で立とう!
3月3日には都内で「全国学生総決起集会」が開催された。坂野陽平全学連書記長が基調報告に立った。坂野書記長は10・27京大反戦バリケードストライキの意義を次のように提起した。それは、?戦争絶対反対、二度と徴兵―戦争動員など許さないという全国学生の意思を大学キャンパスから示した、?戦争法に反対し立ち上がった全国1千万人の労働者民衆に闘いの進路と展望を示した、?韓国・民主労総を始め全世界の仲間との連帯、?安倍の先兵となった京大山極総長体制への怒りの告発であった。そして、「反戦ストライキが『犯罪』とされるなど許されていいはずがない」と断じた。さらに、「朝鮮侵略戦争に向かうただ中で起きたのが今回の弾圧だ。弾圧粉砕の中に日本・アジア・世界へ連なる革命の道がある。弾圧をも糧に全国の大学でのスト、京大における第2波スト、7月参院選(ダブル選)の勝利をかちとろう」と訴えた。
京大反戦ストへの確信と弾圧粉砕の決意が口々に語られ、多くの仲間が京都現地に駆けつけ闘うと決意した。「全員が、逮捕された斎藤全学連委員長になり代わって闘おう」「安倍との倒すか倒されるかの闘いだ。安倍の挑戦状を断固受けて立つ」「目の前で逮捕される仲間を見た。人間の団結をズタズタにする権力を絶対に許せない」
京大熊野寮で闘う学生も次々と発言した。「あの時ストライキに立ち上がっていなかったら、その後の京大当局の踏み込みに何もできなかった。次のストにむけ寮の仲間と団結を固めたい」「弾圧を粉砕することが次なるストへの準備となる」「国家と大学のやっていることこそ犯罪だ」
今回の逮捕と熊野寮への不当捜索に声を震わせながら、「ストについてこれからも議論していきたい。6人の逮捕は絶対に許せないし、皆と一緒に頑張りたい」と語る京大生の発言に、全員が京大生と団結し闘いぬくと誓った。
新しく運動に加わった首都圏の学生も発言した。3・11福島と3・27三里塚闘争へのアピールの後、京大同学会の仲間と、京都に駆けつけ闘う仲間が決意表明した。
翌日から直ちに京都大学と京都地裁前での抗議行動を始め、京都府庁、市役所、河原町などかつてない注目で大量のビラが入っている。同学会は京大当局に抗議文を提出し、徹底的に追及を行った。当局は弾圧に何の確信ももっていない。
6学生は完全黙秘・非転向を貫き闘っている。勾留中の全警察署への激励行動も行っている。奪還に向けた大署名運動も開始された。弾圧を粉砕し、安倍打倒の全国大学ストライキへ!
6学生を取り戻そう!〈書記通№368〉
6学生を取り戻そう!〈書記通№367〉
全学連6名奪還! 3/13京都デモへ!
昨年10月27日の京大反戦ストライキ(写真上)に対する弾圧を徹底弾劾し、現在も逮捕されている全学連6名の仲間を取り戻すために、京都デモへの大結集を訴えます!
警視庁公安部と京都府警などは、2月29日から3月1日にかけて、全学連の斎藤郁真委員長、京都大学全学自治会同学会の作部羊平委員長を始め、全学連の6名を「威力業務妨害」容疑で不当逮捕しました。「戦争反対! 徴兵制阻止!」の声をあげる学生を警察に売り渡した京大・山極総長は安倍政権の先兵だ!
全社会的な怒りの声で安倍と山極を包囲し、6名の奪還をかちとりましょう! 戦争と貧困の安倍政権を労働者・学生の怒りで打倒しよう!
【3月13日(日)行動要項】
12時 三条河原集合
13時 デモ出発
★デモコース★
三条河原→四条通り→八坂神社
【呼びかけ】 京大同学会中執/全学連/関西労組交流センター
京大同学会の呼びかけで「全国学生6名の即時釈放を求める署名」ができました!
京大反戦スト弾圧粉砕! 3/1全学連記者会見動画