4月9日のビラ (富山大学)

富山大学五福キャンパス学生自治会ブログより

これが学生の怒りだ!

仲井君への退学処分を撤回させよう!
教育の民営化(私物化)をぶっ飛ばせ!!

 3月24日、学長・西頭徳三が仲井祐二君に『退学処分命令』を送りつけてきた。「学業不振で成業の見込みがないことから‥退学を命ずる」というのだ。絶対に許せない!

◆本人不在の処分なんて無効だ

 そもそも、これに先立って理学部長・山田恭司が『退学措置についての事前通告書』なる通知を送りつけてきたのが5日前であり、教授会で決めたのが2日前だ。本人不在の場でコソ泥のように決めたのだ。こんな処分は100%無効だ!

◆富山大学は大学として死んだ

 山田は「このことについて…再三…助言・指導をしてきました」と弁明しているが、真っ赤なウソだ。理学部教授・石川は、「処分されようとしているよ。処分は決まっているが何の処分かは分からない」「どんな処分でも今回は黙認するつもりだ」と語った。要するに処分の正当な理由など何もない。これまで自由を訴える学生の監視に駆り出されながら、学生に西頭独裁体制への不満をこぼしてきた連中が、自治を最後的に投げ捨てたということだ。学生の自由を売り渡し、西頭に奴隷の誓いを立てたということだ。自分たちで決めておいて何が「黙認」か。戦前と同じ思考停止状態と恥ずべき奴隷根性。まさに大学としての死だ。

◆大学は学生にとって自由であるべき

 退学処分は仲井君という一学生の問題ではない。富山大学、さらには今の大学のあり方そのものを根本から問う問題だ。

 まず第一に、大学の主人公は学生だということだ。未来は学生が担う。大学がより良い未来を構想する場であれば、大学はまずもって学生にとって自由でなければならない。
 ところが、富山大学はどうか。この4年半、西頭学長のもとで学生自治会や大学祭実行委員会、文化サークル連合など学生自治団体が非公認化され、学生の自由が奪われてきた。学生の学費で雇われた弾圧職員が我が物顔で徘徊し、大学を批判した者への逮捕や処分をくり返している。とりわけ、自治寮の廃止に反対する新樹寮に対しては、「(中野佑哉委員長・川口冬馬副委員長を)選挙をやり直して替えろ」「非公認化するぞ」と許せない恫喝をやっている。これのどこが教育なのか?!
 法政大学では、学生のビラまきが「営業権を侵害している」と言われ、4年間で118人が逮捕、11人が処分されている。これに抗議する1500人の集会をよびかけたとして文化連盟(サークル団体)の齋藤委員長が同じく退学処分にされている。
 学生が主体をとことん否定され、モノのように扱われている。処分撤回の闘いは、こうした大学のあり方を根本から問う闘いだ。

◆新樹寮の民営化、教育の民営化を阻止しよう!

 第二に、教育の民営化に反対する闘いだ。
 「学業不振」というが、そもそも学業=教育とは何なのか? 単位をとり、資格を取ることなのか?
 大恐慌下、学生には大学を卒業しても20%、13万人が就職できない大失業の現実が襲いかかっている。ところが、こうした学生の窮状をビジネスチャンスとして学費を上げ、全矛盾を学生と家族に押しつけているのが富山大学をはじめとした今の大学だ。教育とは本来人間の持つ可能性=共同性を引き出し、人間を豊かにするものだ。ところが、大学が法人化で教育すら金もうけの手段とした結果起きているのは、本来人間を豊かにするはずの教育を受ければ受けるほど学生が貧しくなり、未来が奪われるという転倒だ。
 西頭学長はこの法人化を「大学の構造改革」と言って推進し、大学を営利追求の場へと変えてきた。金にならない学部・学科の統廃合。教員任期制の導入と教職員の徹底した賃下げ。1億2000万円もの役員報酬の裏でふくれあがる学費。さらに新樹寮の民営化。
 処分はこの営利追求と対立する自治寮をつぶすためであり、自治寮の廃止に反対する仲井君を見せしめにして全寮生・学生を黙らせることだ。処分撤回の声を上げ、自治寮の廃止を阻止しよう。教育の民営化を阻止しよう!

◆仲間の処分に声を上げ、団結しよう! 

 第三に、学生は団結と誇りを取り戻そう。
 得票数2割で惨敗した学長選挙を財界のカネの力で覆しながら、新樹寮生が選んだ委員長・副委員長を解任しろとほざく西頭。利潤追求のために寮生・学生の誇りを踏みにじり、団結や人間関係を破壊して恥じない西頭。そんなやつが学業や教育を語り、「退学を命ずる」などということが許せるか。大学を私物化し、金もうけの道具にし、破壊してきたのはだれなのか。キャンパスから叩き出されるべきは学生の未来を奪って恥じない西頭、お前だ。西頭と経営協議会を大学から叩き出し、大学を学生の手に取り戻そう。そのために学生は団結しよう。
 齋藤君、仲井君の退学処分撤回の署名とメッセージを書いて集めよう。中野君、川口君への訓告処分もそうだ。全国学生の力ですべての不当な処分を撤回させよう。新樹寮の非公認化攻撃を阻止し、自治寮を守りぬこう。
 4月15日の織田陽介講演会に集まろう。そして、4・23法大解放総決起集会にかけつけよう。
法大闘争と全学連は3月4日、「公教育破壊を許すな」を掲げたバークレー校のストライキ、カリフォルニア教育ゼネストと歴史的合流を果たした。この闘いに日本でも続こう。

◆5月改憲情勢と対決し、安保粉砕の沖縄闘争へ! 

 さらに、すべての学生は根本的な社会変革に立ち上がろう。大恐慌下の財政破綻と首切り・賃下げに反対するゼネストがギリシャから全ヨーロッパに拡大している。財政破綻と政治危機にのたうつ民主党・連合政権は、危機の絶望的突破をかけて改憲に必死に突っ込んでいる。国鉄1047名解雇撤回闘争破壊と沖縄基地建設だ。しかし、どちらも破綻してる。動労千葉は、JRの検修業務外注化攻撃に4派のストで闘いぬき、組織拡大を実現し、4月実施を阻止した。また「新たな島ぐるみ闘争」となっている沖縄基地を撤去する闘いこそ、日米安保を粉砕し、米日帝国主義の戦争と世界支配を丸ごと覆す闘いだ。安保粉砕・沖縄基地撤去の5月沖縄現地闘争の先頭に富大生が立とう。

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