鳩山・オバマ戦争会談粉砕! 11・12 総決起闘争&デモへ!!
11月12?13日、米大統領オバマが東アジア歴訪の一環として訪日し、鳩山との初の日米首脳会談が行われようとしています。これは、オバマや鳩山へのあらゆる幻想と裏腹に、むきだしの資本の利害をかけた戦争会談です。日米間では今、「東アジア共同体構想」「普天間基地移設問題」「アフガニスタン支援」をめぐる矛盾と対立が火を噴いています。そして会談は、日米資本家の頭目が互いの腐った利害をぶつけ合い、矛盾と対立を深めながら、侵略戦争・世界戦争を促進するものになろうとしています。労働者の国際的団結でオバマ訪日を迎え撃ち、この戦争会談への怒りの総反撃を叩きつけよう。
侵略と戦争の日米首脳会談
もともと民主党の安保・外交政策の根幹には、小沢の対米対抗性と「国連中心主義」が示すように、対米的緊張がはらまれています。鳩山は今年8月に、月刊誌『Voice』の論文で、「地域主権国家の確立」と「東アジア共同体の創造」を打ち出し、施政方針演説でも強調しました。特に「東アジア共同体」は鳩山の祖父・一郎が唱えた「友愛」の理念を引き継ぐ、「大東亜共栄圏」の現代版そのものです。
その具体的政策の核心は、ドル基軸体制を否定する「アジア共通通貨」の実現です。これは日本の支配階級にとって、FTA締結など東アジアでの勢力圏化がアメリカや中国から立ち後れていることへの必死の巻き返しであり、「円経済圏」形成の侵略的野望をはらんだものです。しかしこれはアメリカの資本の利害と激突し、中国とも矛盾・対立するものです。
実際、オバマは鳩山の構想に激甚に反応しました。10月20日、オバマ訪日前にやって来た米国防長官ゲーツが、焦点の普天間基地問題で「県内移設の現行案が唯一の道」「日米合意を早期に実現せよ」「オバマ訪日が期限だ」、そうでないなら「海兵隊のグアム移転なども白紙だ」と、居丈高に恫喝したのです。“鳩山政権などぶっつぶすぞ”と言わんばかりのこの対日圧力=争闘戦を前に、岡田外相や北沢防衛相は、早々と「普天間県外移設」の政権公約を投げ捨てました。
沖縄基地は撤去以外にない!
しかしこれでは、民主党政権の幻想も一気にはげ落ち危機に突入します。だから鳩山はグラグラしながら10月24日の記者会見で、「沖縄県民の心も大事」「オバマ訪日を期限としない」「最終的には私が決める」とペテン的に表明し、「時間稼ぎ」と結論先送りに躍起となっているのです。
しかしオバマの路線と要求は、ゲーツが露骨に突き付けた方向しかありません。日米間の矛盾と対立は今や完全に一線を越えようとしています。だから動揺と混迷を深めながら鳩山がやっていることは結局、県内移設・辺野古新基地建設強行のためのタイミングを計っているに過ぎません。「県内移設に反対する県民感情に理解」を示しつつ、結局は踏みにじっていくということなのです。
これに対して、沖縄を先頭に労働者や学生の根底的怒りが噴き上がっています。11・8に開催される沖縄県民大会は、民主党政権打倒の意志を根底にはらんで、数万人規模で爆発しようとしています。このインパクトは、日本の階級情勢を一変させます。問題は、この期に及んで民主党やオバマへの幻想をふりまき、基地や戦争に加担するやつらを腹の底からの怒りでぶっとばすことです。民主党政権と最大基盤である連合(全日本労働組合総連合会)指導部は、「普天間基地撤去を早めるため」とか、「全駐労・基地労働者の立場を考慮して」とかあたかも労働者の立場に立つような装いで辺野古新基地建設を正当化しようとしています。連合沖縄は11・8県民大会への参加は決めたものの、県外移設要求には加わらない態度をとっています。まさに民主党・連合政権自身が、「日米同盟の安定と沖縄基地の強化・永久化」を推進しているのです。
しかし、すでに辺野古新基地建設は事実上破綻しています。民主党政権がこの地平を覆すというなら、逆に民主党政権を揺るがす怒りと闘いが爆発するのは必至です。普天間基地撤去=辺野古新基地建設阻止は、民主党・連合政権打倒と一体の闘いです。断固やりぬこう。
オバマも民主もぶっとばせ!
オバマは、大恐慌の深まりに直撃され、世界支配とドルの歴史的没落のすう勢のもとで、今や内外ですさまじい危機に立っています。イラクでも、アフガニスタンでも、パキスタンでも、侵略戦争は絶望的に泥沼化して、帝国主義の軍隊とその支配を打ち砕くゲリラ戦争が爆発しています。国内では天文学的な財政赤字にあえぎ、大失業と貧困、医療保険改革破綻の危機などに対し、アメリカの労働者や学生の怒りは極限的に高まっています。このオバマにとって、日米同盟と徹底的な戦争・財政動員は、まさに「頼みの綱」です。だから「東アジア共同体」構想や、普天間基地の県外・国外移設など容認できず、粉砕の対象なのです。インド洋での給油継続に替わる新たなアフガニスタン侵略戦争支援など当然の要求というわけです。オバマ訪日と日米首脳会談は確実に、この「東アジア共同体」や「普天間」「アフガン」をめぐって、日米帝国主義が争闘戦の火花を散らし、相互に侵略戦争・世界戦争へとのめり込んでいく、極めて反動的・反労働者的なものになります。11・1集会の歴史的地平を引き継ぎ、オバマ訪日と日米首脳会談を階級的に断固粉砕しよう。民主党・連合政権打倒へと攻め上ろう。すべての学生は、労働者とともに11・12集会とデモに立ちあがろう。
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オバマ・鳩山戦争会談粉砕!辺野古新基地建設阻止!
沖縄米軍基地撤去!民主党・連合政権打倒!
11・12労働者学生総決起集会
●11月12日(木)18時開場●文京区民センター大ホール(3階)
●主催:反戦共同行動委員会
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全日本学生自治会総連合(委員長代行:坂野陽平)TEL/FAX 050-3036-6464 http://www.zengakuren.jp/