法大文化連盟・斎藤郁真委員長の発言(3・20渋谷)

今、法大闘争は佳境に入っています。3月15日、倉岡さんへの処分のための呼び出しがありました。人間環境学部の教授は結局のところ「上に言われて仕方なくやっている」としか言いませんでした。法政大学は、倉岡さんが「大学の商業化」に反発して政治運動をやっているから追い出したいだけです。私はこの問題に今の社会の縮図、とりわけ大学の腐敗という問題が凝縮されていると思います。
今回の東日本大震災で原発問題が焦点になっています。名だたる大学の教授がたくさん出てきて、ひたすら「原発は安全だ」と言い続けている。学問が政府のくだらない責任逃れのために使われている。そもそも一度動かし始めたら、人間自身で制御できないようなものをなぜつくったのか? 自ら制御できないものをつくり、それを容認することが学問なのか! その一方、大地震で受験に行けない人が大量にいるのに、平然と受験を行う現状がある。学生のためにあるのが大学ではないのか! 学生のためにあるからこそ、そこは未来を体現するんじゃないのか! 政治活動をする学生を追い出すところにいったい何の未来があるというのか!


今、学生の置かれている現状は本当にすさまじい。内定率は3月でも78・8%です。学生の失業率は20%を超えています。これはエジプトと同じレベルの失業率です。しかもこれは大地震の前の数字です。地震後に現実はどうなっているのか、まったく分からない状態です。一方で大学は高い学費をとり、それでマネーゲームをやって儲けている。本当にふざけた現実がある。「行けば行くほど未来を奪われる大学」を変えなければならない。
倉岡さんのように何かをやれば処分や逮捕、社会的に排除される現実があります。それは、生まれてこのかた暗いニュースしか聞いてこなかった私たちの実感です。しかし、みなさん! エジプトをみてください。あの若者の偉大な決起を! 俺たちもあれをやろうじゃないか! この現状を突破しよう! 社会がどんな状態でも、たとえ放射能まみれでも、それを解決できるのは今ここに住み、ここで働き、ここで暮らしている俺たちだけだ。思想や人種が違おうが、それは変わらない。俺たちは東北を救援しなくちゃいけないし、原発をなんとかしなきゃいけない。今の社会を受け継いで、次の社会を次の日本をつくっていくのは俺たちだけだ。今日、ここから新しい運動を始めよう。俺たちには力があるということを証明しよう。東北を俺たちの力で復興し、運営しよう。カネ儲けのために堤防をつくらず、それと同じ理由で原発を地方に押し付けてきた、こんな政治のあり方と決別しよう! 倉岡さんの処分を阻止し、今日のデモから「俺たちのエジプト」への道を切り開こう! ともに生き、ともに闘おう!

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください