シリア取材中に武装勢力に3年4か月にわたり拘束されたジャーナリストの安田純平さん(45)が23日夜、東北大学川内キャンパスで講演しました。映像や資料を基に「現地に入るジャーナリストは絶対に必要だ」と、厳しい戦場を取材する重要性を訴えました。
学生自治会が主催し、200人を超える学生・市民が参加。
教室の貸し出しに制限をかけるなど、大学当局による悪質な妨害がありましたが、予想をはるかに上回る参加人数で、講演会は大成功したと思います。
安田さんは講演で撮影したリシアの映像などを公開。混乱する野戦病院や砲撃を受けた子供の遺体の映像もありました。
「自己責任論」の批判については「自己責任は当然で、『自己責任だから行くな』という政府の態度は矛盾している。言葉自体を批判の道具にしている」と指摘しました。
参加された方は口々に「安田さんの話がよかった」と言ってくれました。アンケートにも、様々な感想が寄せられました。
「本当に興味深い話だった。メディアを通して、イラク戦争の話や安田さんの話、ISの話を聞いてきたが、実際に肌身で、現地で、戦争を感じ、生活をし、取材をしてきた方から得られる情報量は本当に多く、『戦争』という大きなテーマをよく考えることができる機会となった。」(高校3年生)
「大学1年生ですが、なかなかない機会で、お話しを聞けてよかったです」(大学一年生)
「戦争についてより関心が高くなった。日本では絶対に起こしてはいけないと思った。もっと時間をかけて話を聞きたかった。子供が苦手な安田さんでさえ、弱い立場に心を動かされたとのこと。『後方支援=戦争に加担している』日本はずるい」(匿名)
安田さんの話に多くのひとが心を揺さぶられたことは間違いありません。
学生自治会は今後も、「戦争反対」の原点を大切にしながら、さまざまな企画を行っていきたいと考えています。ともに、改憲阻止!大行進運動を全国の大学で盛り上げていきましょう。