新入生のみなさん。ようこそ、東北大学へ!

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東北大学学生自治会ブログより

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東北大学学生自治会は、新たな仲間になるみなさんを大歓迎します。大学って何だろう?
 みなさんは、これから大学生活を送るわけですが、東北大学に入学した動機は様々だと思います。―――「学びたいことがある」「なんだか楽しそう」「就職のため」「まわりの人が行くからなんとなく」・・・etc.そこで質問です。みなさんは「大学とは何か?」ということを考えたことがあるでしょうか?

大学の歴史は、自由を求める闘いの歴史
 大学は「真理探究の場」とか「学術研究及び教育の最高機関」とか聞いたことがあるかもしれません。「学問の自由」というのもよく耳にする言葉です。いろいろありますが、「大学とは自由なところ」というイメージを持っている人は多いと思います。
 しかし、はじめから大学に自由が存在していたわけではありません。学問の自由をめぐって、中世・封建制時代においては宗教・神権との闘い、近現代・資本主義社会においては帝国主義、とりわけ戦争国家体制との闘いがありました。その闘いのなかで学問の自由や公教育の権利を確立してきたのです。
 現在の大学も不当な支配との闘いの渦中にあります。それは、新自由主義政策との闘いです。この20年余り、全世界的にこの政策が吹き荒れました。政府と資本家が一体となって、さまざまな規制を取り払いながら、あらゆる分野に市場原理を持ち込んでいったのです。年金制度の破綻や、社会保障の解体、雇用破壊が徹底的に進められてきました。教育破壊もその一環でした。

大学の新自由主義化反対
 小泉構造改革の一つの柱としてあった、国立大学法人化(2004年)を契機に、国公私立に関係なく大学の新自由主義化は一挙に進んでいます。
 東京の法政大学では、今年の2月、新自由主義を批判するビラを正門前で配っていた学生が、「営業権を侵害した」として逮捕される事件まで起きています。
 大学当局は一方では、高い授業料を学生や保護者から巻き上げては、教育ではなくマネーゲームに費やし、他方では金儲けの邪魔になる批判精神を持った学生を排除しているのです。
 大学当局や大学を「貧困ビジネス」にする資本家が金儲けをできる限りにおいてのみ、学生が学ぶことができるという惨めな関係を覆さなければなりません!

大学は未来を創造する場――学生自治の歴史的復権を
 「学び」という行為は教育現場に限って必要なものではありません。「学び」は文化・芸術活動やスポーツ、そして労働にあたっても必要なものです。それは人間の人格を形成し社会を形成していくための根本を成すものです。「学び」は抑圧され自由を奪われれば、必然的に人間も社会も可能性を奪われてしまいます。
 だから、「教育」は社会的に重要なものとして位置付けられ、自由が保障される必要があるのです。
 それを実現する力は学生自治、すなわち学生の団結のなかにこそあります。
 終戦直後、「二度と戦争を繰り返させない」「学費値上げ阻止」「生活防衛」というスローガンを掲げて、全国大学で大規模なデモやストライキが闘われました。そのなかで自主的な学生自治組織を次々と結成し、1948年にはその全国統一組織である全日本学生自治会総連合(全学連)が誕生します。
 「生きさせろ!」という学生の怒りが社会変革を求める力として爆発し、多くの権利を獲得してきました。そして、いまなお法政大学の仲間を先頭に闘いは全国で続いています。

学生こそ大学と社会の主人公になろう!
 最後に私たちが訴えたいことは「東北大学学生自治会の旗のもと、一緒に学生運動をやろう!」ということです。
 現在の世界大恐慌のなか、全世界で同様の戦いが始まっています。私たちと同じ目標に向かって闘う仲間は、いま全世界に拡大しています。世界の仲間のように、そして先人達のように、歴史を動かすダイナミックな行動に立ち上がる時代が来ているのではないでしょうか。
 私たち学生は「若さ」と「学び」を兼ね備えた存在です。「若さ」とは無限の可能性であり、「学び」は可能性を引き出す行為です。この両方を握り締めている私たちは、この社会の未来そのものです。
 そして様々な困難を突破していくためには、個の限界を乗り越えるための仲間が必要です。学生自治会は仲間をつくり、団結をつくる最先頭に立ちます! 新入生のみなさん。団結してともに大学と社会の主人公になろう!

東北大学学生自治会委員長
石田 真弓(経済学部)

2010年激動の時代の到来
学生は世界の仲間と団結しよう
一人ひとりが時代の主人公だ

いま、全世界でデモやストライキが激発している。
膨大な数の人民が生きんがための闘争に立ち上がっているのだ。
世界大恐慌の中で、資本家とその政府は我々から全てを奪い尽くそうとしている。
雇用、賃金、医療、福祉、教育、そして未来すらも―――
しかし、支配者たちは同時に自らの墓堀人を生み出した。
怒りに燃える学生・労働者人民である。
我々は反撃を開始する! 失うものは鉄鎖以外に何もない!
我々が獲得すべきは全世界である!

 いま私たちは歴史の分岐点に立っています。長きに渡って続いてきた資本主義体制が目の前でガラガラと音を立てて崩壊しています。資本家とその政府は、自らの延命のために全ての矛盾を学生・労働者に押しつけながら、激しい抗争を繰り広げています。
 私たちは生活に苦しみ、明るい未来も描けない状況にありながら、ただただガマンしなければならない存在なのでしょうか。そんなことは決してありません! 私たちには未来を切り拓く力があります! 多くの仲間がすでに立ち上がり始めています! 全ての学生は社会変革を求め、共に立ち上がろう!

後のない大恐慌への突入
 08年秋のリーマンショック以来、世界経済は完全に後のない大恐慌に突入しました。金融機関の相次ぐ破綻が、米基幹産業である自動車においてGM・クライスラーの破産という衝撃的な事態を引き起こしました。オバマ政権は銀行や大企業を救済するために財政投入を行い、天文学的な負債を抱えるに至り、破産寸前です。欧州でも同様のことが起こり、アイスランドやラトビアなどは国家そのものが破産する事態にまで至っています。その波はギリシャにおよび、欧州全体へと広がろうとしています。日本も例外ではありません。むしろ、その財政危機は先進国の中でも群を抜いており、いつ破綻してもおかしくない状況です。
 そのなかで、大失業と激しい生活破壊、そして戦争の脅威が迫ってきています。危機に立つ資本家とその政府は、利益を上げるためになりふり構わず新自由主義を強めています。日本では昨年1年間で100万人を越える労働者がクビを切られ、路頭に叩き出されました。学生は就職することすらままなりません。人間が人間らしく生きることすら否定される。こんな社会は絶対に間違っています!

恐慌は資本主義の終焉
 恐慌は資本主義体制の根本的な行き詰まりです。社会はモノが不足して困窮しているわけではありません。モノが社会に溢れ過ぎていることが原因で、労働者は解雇され賃金を下げられて、その家族もろとも困窮させられているのです。事実、工場が次々と閉鎖されながらも、お店には商品が溢れ、しかし、その商品が私たちの手元には来ない! こんな転倒があるでしょうか!?
 本来であれば、生産力の発展は労働の質を均等にし、労働時間を短縮し、人間が人間らしく生きることを可能にし、社会を豊かに発展させるはずです。それが行われないのは、社会的に生み出された富や生産力が一握りの資本家や政治家に私物化されているからです。
 さらに彼らは自らの利権を守るために、市場のぶんどり合い行い、保護主義や排外主義を強め、戦争に向かって突き進んでいます。否、すでにイラクやアフガニスタン、パレスチナなど世界各地で戦争は行われています。
 彼らは私たちの生き血を吸いながら、社会を崩壊させようとしているのです! この構造を打ち破ることこそが必要です!

全世界の仲間と共に!
 昨年11月、「この社会を変えたい!」という真剣な志を持った5850人の仲間が、日本各地から、そして韓国、アメリカ、ブラジル、ドイツから、東京・日比谷野外音楽堂に集まって決意を固めました。
 この集会を主催した国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉。千葉の鉄道で働く運転士、エンジニアの労働組合)は、この春、JRの雇用破壊・安全切り捨て政策に反対して、4度のストライキに立ち上がり攻撃を阻んでいます。闘わなくなった労働組合を甦らせていく画期的な闘いです。沖縄では教科書問題をめぐる12万人集会を引き継いで、普天間基地の即時撤去を求める10万人規模の集会が準備されています。米軍の最大拠点の足下から、戦争を実力で止める闘いが燃え上がっています。
 また大学を巡る攻防も激しさを増しています。法政大学では06年3月14日以来、のべ118人の学生が不当な言論弾圧を受けて逮捕され、多くの学生に退学・停学処分が下されています。しかし、学生は決して屈することなくドンドンと仲間を拡大しています。そして、この闘いは今や海を越え、アメリカやドイツの学生の共感を呼び、国際的な連帯が生まれています。今年の3月には、カリフォルニア州で「公教育を守れ」を掲げて取り組まれた100万人の行動に私たちも招待され、アメリカの地で新たな仲間と感動的な合流を果たしました。

民主党政権打倒! 私たちが主人公の社会を創ろう!
 昨年夏の総選挙における自民党の大敗が示したことは、日本の数千万の人々が「こんな社会は変えなければならない」と感じているということです。
 しかし、代わって登場した民主党政権は、自民党以上に大失業と戦争を促進する政権です。鳩山や小沢の献金問題でも明らかなように、新たな資本家、新たな大金持ちが、自民党に代わって支配者になったに過ぎません。
 問われていることは、私たちが社会の主人公として歴史の最前線に登場することです。世界は革命情勢です! 闘えば仲間ができる! 闘えば未来の展望を切り開ける! 学生は自らの怒りと可能性を爆発させ、労働者人民と共に立ち上がろう!

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