第85回定期全国大会(2024年9月12日・13日開催)にて選出された執行部を紹介します。
委員長 矢嶋尋
学習院大学(文)
【メッセージ】
(第85回定期全国大会 委員長就任あいさつより)
今大会の歴史的な成功を確認したいと思います。今大会の結論はただ一つ、今始まっている中国侵略戦争を絶対に阻止しましょう。この秋の反戦闘争の爆発から、首都中枢で巨大な反戦闘争、反戦デモを実現しましょう。そして、11・3全国労働者総決起集会に学生の大隊列を登場させましょう。
私たちは誰も経験したことのない世界戦争、核戦争情勢に直面しています。帝国主義、スターリン主義が今ほど行き詰まって、戦争をやる以外に出口がないところにまで追い込まれたことはありません。アメリカと中国の戦争は必ず世界戦争、核戦争になる。これを全人生をかけて絶対に阻止しましょう。 この中国侵略戦争との闘いは、帝国主義とスターリン主義を打倒する闘いです。私たちが立っているのは、核戦争で人類が滅ぶのか、それとも労働者が権力を取って新しい社会をつくっていくのか、この世界史の分岐点です。私たちはこの決定的な瞬間に、中国侵略戦争の出撃拠点である日本の学生として、全学連として闘っている。そしてこの戦争情勢と真っ向から対決する時代認識と路線を、ものすごい一致で持っている。ここに革命の圧倒的な現実性があります。この瞬間に、青年世代として生まれ、革命の主力を担う世代であること、これは困難であると同時にものすごくラッキーなことだと思います。
全学連は戦後、一貫して反戦闘争を基本的な任務として闘ってきました。そのすべての歴史を引き継いで今闘わなかったら、1971年渋谷暴動闘争での星野文昭さん、大坂正明さんの闘いは無駄になってしまう。そして、大報復を百も承知で立ち上がったパレスチナ10・7蜂起も無駄になってしまう。過去から今までのすべてを引き継いで闘う責任と困難を、皆さんと一緒に喜びをもって引き受けていきたいと思います。
私自身、今この激しい情勢の中で全学連委員長を引き受けるということは、これまでのどの代よりも重い責任があることだと思っています。戦時下の反戦闘争は犯罪にされますが、私たちは「連帯し、侵略を内乱へ」ということを断固として掲げ、弾圧も恐れずに闘っていかなければいけません。
そして戦時下の弾圧を打ち破る力は、赤嶺前委員長のつくり出したこの安保・沖縄闘争の大衆的復権の中に、すでに圧倒的に生み出されています。「パレスチナで人が殺されているのに、逮捕なんて恐れているわけにはいかないんだ」(大会での発言)—-これは、全世界の帝国主義に怒る労働者・学生の誰もが普遍的に持つことのできる決意です。実際に8・6広島闘争では、学生も労働者も中国人留学生も、女性もセクシュアル・マイノリティーも障害者も、本当に一緒になって逮捕覚悟で闘いました。
私たち全学連はこの3年余り、中国侵略戦争阻止を大衆的に徹底的に訴えることと一体で、反差別の闘いの大前進を手繰り寄せてきました。とりわけ、「女性の政治と暴力の奪還」—-女性が人類史上奪われてきた力を、運動全体の強烈な意識性のもとで取り戻し、人間の普遍的解放へ向かっていく路線を実践してきました。反戦闘争を闘う中で、女性をはじめ抑圧されている人たちの爆発的な、自己解放的な力が引き出されました。女子学生が解放的に実力闘争を闘う姿が、また新たな女子学生の決起を生み出し団結が拡大しています。
今大会では新しい学生、新入生がものすごい一致と水準で、自己変革を決意しながら闘う決意を固めました。この大前進に私自身も勇気づけられているし、さらなる前進は間違いないと確信しています。
8・6広島では、新入生や飛び入り参加者も一緒になって闘いました。権力は私たちのスクラムに一指も触れることができなかった。日比谷に、首都中枢に6千人を集めたら、労働者階級が権力を取っていくような闘いを本当に実現できます。11月に6千人を集め、労働者が戦争を止めて権力を取れる決定的な一歩を勝ち取りましょう。
中国侵略戦争阻止の反戦闘争は、すべての人が主体になって闘える闘いです。そういう内実をもった闘いを全学連がつくってきたということは、新しい中央執行委員会の人事にも多分に表現されていると思います。ウクライナ戦争以降に全学連に結集した若い仲間たち、そして女性、セクシュアル・マイノリティー、この人たちが本当に反戦闘争の主体になって、リーダーになって、顔と名前を出して闘っていく。このことが、本当に新たな爆発的決起を引き出していくことは間違いないと思います。 私たち全学連新執行部はこの闘いの先頭に立って、自分自身の飛躍と変革をかけて、全国300万の学生の内乱的総決起をつくり出す決意です。共に闘いましょう。
【自己紹介】
2020年の秋から全学連で活動しています。
以来、2021年東京五輪粉砕闘争、22年安倍国葬粉砕闘争、23年2月三里塚農地強制執行阻止闘争、5月G7広島サミット粉砕闘争などなど、機動隊と生身でぶつかりあう経験を全学連は最先頭で積み重ねてきました。そして今年の8・6「原爆の日」には広島市当局・機動隊による反戦集会規制を徹夜の座り込みで、実力で打ち破りました! この約4年間の経験で、自分の中にあった「国や警察の言うことには従わなければならない」「凶暴な弾圧には勝てない」というような「権力万能神話」は完全に吹き飛びました。
私たちを抑圧する国家暴力や資本家を蹴散らす革命運動の楽しさ、解放感、展望をより多くの人に経験してほしいですね。
私は99年生まれで、物心ついた時から新自由主義と不況の時代を生き、資本主義下で「勝ち組」になることが何ら自己の解放に繋がらないことを身をもって体感してきた世代です。そして戦争が始まり、「兵力」や「労働力」として青年・労働者が無数に使い捨てられていく今の現実を前にして、座して死を待つより立って闘おうと、同年代の皆さんに訴えたいと思います。
Twitter→@toshobin
書記長 齋藤晴輝
東京都立大学(法)
【メッセージ】
労働者・学生の団結で戦争を止め、全ての人間が人間らしく生きられる社会を作りましょう。
【自己紹介】
私がどんな人間なのか知りたいという方は、ぜひデモや集会に来て声をかけてください。
副委員長 亀井陽慧
京都大学(経済)
【メッセージ】
パレスチナ人民の10・7蜂起は、「血みどろの戦いか、しからずんば無」という青年・革命戦士たちの究極の決断と決起として敢行され、全帝国主義の打倒までやむことのない民族解放・革命戦争の火蓋を切って落としました。私たちはこれに応え日帝打倒・中国侵略戦争阻止の反戦闘争、「連帯し、侵略を内乱へ」の闘いに一切をかけて立ち上がらねばなりません。
24年8・6ヒロシマの闘いで示されたことは、私たちが覚悟を固め、一歩も引かず実力で闘うならば、国家暴力に打ち勝ち、戦争を止められるということです。日帝は未だ労働者階級を戦争に動員できないまま、どん詰まりの危機に陥り、ますます戦争へとのめり込んでいます。今こそその命脈を断ち切りましょう。
カギを握るのは私たち青年・学生の闘いです。全国学生は反戦デモの先頭に立ってともに闘おう。
【自己紹介】
15年安保国会のとき、中学生だった自分は「これは絶対許してはならない」と思ってテレビにかじりつき、巨万の民衆が怒りに燃えて国会を包囲する映像に「本当に止められるんじゃないのか」とドキドキしていました。しかし、ひとたび参議院中継を見てみると、野党議員が「あなたたちに武士の情けはないのか」と安倍に命乞いをし、国会突入をよびかけるでもなくみすみす安保法成立を許すという現実がありました。
こういう既成左翼どもの裏切りにたいする絶望と怒りから、本気で闘う全学連に結集して闘うべく京大に入学しました。22年より書記次長となり、今年から副委員長を仰せつかります。
15年安保の雪辱を果たす内乱的実力闘争を実現し、中国侵略戦争を阻止するため、逮捕・投獄覚悟のうえ、全力で頑張ります。
副委員長 陳悠生
広島大学(経済)
【メッセージ】
今、日本はものすごい勢いで中国に対する核戦争・侵略戦争に突進しています。その要が、日米同盟です。これは紛れもない軍事同盟=核戦争同盟です。”南西諸島の島々を捨て石にしながら侵略していくこと”、”具体的にどういった場合に核兵器を使っていくのか”、そういったことが既に話し合われ、中国を仮想敵国とした軍事演習が行われています。
G7をはじめとする帝国主義の支配階級は自らを国際秩序を守る「民主主義国家」としているが、ウクライナ戦争を対ロシア戦争として長引かせ、パレスチナでの虐殺を公然と全力で支援し続け、そして、中国に対する侵略戦争・核戦争へ向かって核戦争を構えているのは帝国主義の側であることは明らかです。
こういう帝国主義の戦争屋を打倒する闘いこそが、戦争を止めることが出来る展望を持った唯一の闘いであり、世界中の労働者・学生と連帯できる闘いでもあります。帝国主義の世界支配の実態を明らかにしたパレスチナ人民の蜂起、それに応える帝国主義の本丸であるアメリカを揺れ動かす米本土での無数の学生をはじめとする人民の決起。もう誰一人として帝国主義の世界支配による仮初めの「平和」なんて望んでいないんです。この支配を続けるために、殺し合わされるのは支配階級ではなく、私たち労働者・学生なのです。
今こそ、私たちの反戦反核を貫く闘いの爆発で、日本帝国主義を打倒し、この世界支配を終わらせましょう!その闘いの先頭に学生が立っていきましょう!
【自己紹介】
私はG7広島サミット闘争から参加しました。
5日間で7波のデモ、しかも2万4千人もの警察権力を動員される中での、今でも一番大変なデモでした。その過程で、自分の仲間が目の前で不当逮捕されることありました。反戦反核の闘い、帝国主義を打倒する闘いは、必然的に国家権力からの弾圧と対決しなければならない闘いでもあります。逮捕されるリスクは当然あります。
しかし、私は反戦潰しを狙った不当逮捕、その奪還闘争をきっかけに、その狙いを粉砕して、更にたくさんの人が反戦運動の決起するのを見てきました。支配階級は、私たちの反戦反核の闘いを根本的に潰す力は持っていないのだと思いました。
”私たちが完黙・非転向で闘えば必ず勝てる、それどころか更なる闘いの爆発を作ることが出来る”、そう確信して闘っています。
書記次長 池之端紗衣
京都大学(文)
【メッセージ】
いま日本帝国主義はアメリカ帝国主義と共に中国侵略戦争へと猛進しています。今年7月28日の日米外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)では、米オースティン国防長官が「核戦力などで日本を守る『拡大抑止』が日米同盟の核心だ」と発言しました。これが果たして「自衛」や「抑止」と呼べるでしょうか?もはや、「日帝が米帝と肩を並べ、中国に核を落とす」という次元の侵略戦争をやろうとしているのです。
そして自民党・野田聖子の「少子化問題は国防に直結する」発言に象徴的ですが、帝国主義は女性を「道具」に貶め、侵略の銃を握る兵士を産ませようとしています。今こそ、戦争・差別の根源である帝国主義の支配に終止符を打つ時です。
集会禁圧を打ち破って全国・全世界に反戦・反核の声を轟かせた今年8月6日の広島闘争では、多くの女子学生がスクラムを組み、最前線で身体を張って闘いました。あらゆる差別・抑圧・分断を乗り越えて団結し、戦争を止め社会を変えられる闘いが全学連にはあります。
全国の学生のみなさん、ぜひ人生を懸けて共に闘いましょう。
【自己紹介】
私はほんの数年前まで、女性として差別・抑圧を受けながら生きていかねばならない未来に絶望していましたが、全学連の闘いと出会い、今はここ日本で女性という立場で仲間と共に闘えることを心から幸運に、そして誇りに思っています。
女子学生は、中国侵略戦争阻止の反戦闘争に立ち上がろう!一緒にスクラムを組もう!あなたの決起を待っています。
書記次長 西村凌風
筑波大学(人文・文化)
【メッセージ】
帝国主義が戦争にのめり込むなかで、「上から」の差別・分断攻撃が耐えがたく激化しています。支配階級は、性的マイノリティの子ども・若者の半数が自殺を考えるという抑圧を生み出しながら、同時に「LGBTの権利」の名を徹底的に利用して、性的マイノリティを体制内に取り込みつつ女性に性暴力・女性差別への屈服を迫り、ガザへの大虐殺をも正当化しています。
抑圧に怒る青年・学生自身が反戦闘争に決起することこそ、差別・分断を打ち破って戦争を止める唯一の道です。そして実際に、昨年以降、パレスチナ人民の決死の武装蜂起に応えて、世界中の人々が闘いに立ち上がっています。日本でもますます多くの学生・青年が全学連に結集し闘っています。
戦争と差別に怒るみなさん、米日の中国侵略戦争を阻止し、すべての人が人間として生きられる社会を今こそつくりましょう!
【自己紹介】
2004年生まれの大学3年生(大会時点)です。トランスジェンダーとして幼少期から抑圧されてきたことへの怒りを原点に闘っています。
青年・学生のすべての怒りを結集し、反戦闘争の内乱的爆発を実現するために闘います。ともに隊列を組んで戦争と差別の元凶=帝国主義を打倒しましょう。
書記次長 渡辺祥英
中央大学(理工)
【メッセージ】
時代は、あらゆる人間の前に「戦争か革命か」が厳しく問われる時代に突入しています。
いまだかつて、これほどまでに核戦争の危機が切迫したことがあるでしょうか。日米2プラス2では「どういった場合に核を使うのか」と超具体的に核使用が検討されました。日米共同演習で中国を「仮想敵」とし、国家安全保障戦略で「唯一の競争相手」としたように、米日は中国への核戦争を具体的に準備している。核を配備したり、使用をほのめかすことはそれ自体戦争行為そのものであり、米日こそが戦争を煽り、侵略に突進していることは明らかです。
学生・労働者には戦争を止める力がある。戦争と核による死ではなく、今こそ団結と革命による生をともに勝ち取りましょう!
【自己紹介】
高校生の時、教師から「大学入ったら自由だから、今は頑張れ」と言われ無邪気に信じていました。
そんなとき、全学連の人が東洋大でビラを配ったら逮捕されたこと、「リベラル」が大学へのビラ配りへの大バッシングを行っていたこと、全学連は逮捕された仲間を絶対に見捨てなかったことを見て、活動に参加し始めました。
趣味は音楽で、60-70sフォークやソウル、ブルースが好きです。