大学・教育を学生の手に取り戻そう!
法大闘争勝利! 11月労働者集会への1万人結集へ
全国学生は第70回全学連定期全国大会に集まろう!
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全国の学友のみなさん! 私たちは全学連運動の本格的な発展を目指し、9月10?12日に全国大会を開催します。
一つに、大恐慌と戦争の時代に立ち向かう全国学生の団結を固めよう。世界大恐慌はますます深化しています。「景気底打ち」キャンペーンは何よりも、膨大 な失業者が路頭に放り出されている事実によってその虚偽性を暴かれています。「企業内余剰人員600万」として、1000万人規模で労働者の首を切るこの 資本主義体制の歴史的な寿命は、もはや尽きています。そして大恐慌は、帝国主義間の市場・資源・勢力圏をめぐる争闘戦と戦争を準備します。米帝国主義・オ バマ政権がアフガニスタンへイラクへ、そして北朝鮮への侵略戦争を推し進めようとしています。そうした中で、日本帝国主義・麻生(自民党)政権は労働者・ 学生の怒りに包囲されて崩壊寸前であり、田母神のようなファシスト勢力が戦争衝動を噴出させています。「8・30総選挙」情勢自身が、崩れゆく資本主義・ 帝国主義の「救済」を自民党と民主党のどちらに託すのか、を私たちに迫る茶番にすぎません。
「大恐慌と戦争」は大学・教育を直撃します。「教育の民営化」によってキャンパスに資本の論理が横行し、戦前以来の治安弾圧法である「暴力行為等処罰に 関する法律」(暴処法)が法大学生運動つぶしに適用されています。さらには、各地で侵略戦争賛美の「つくる会」教科書が採択され、学校・教育が戦争の出撃 拠点とされようとしています。
大恐慌と戦争、つまり資本主義の崩壊と対決する力はただ一つ、労働者・学生の団結です。生産の主人公であり、キャンパスの主人公である労働者・学生の団 結にこそ未来があります。日米韓はじめ7ヶ国が参加した7月サンフランシスコ国際労働者会議において、国鉄1047名解雇撤回、法大闘争支援と並んで、 11月1日に動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)が呼びかける全国労働者総決起集会への国際的取り組みが決議として確認されました。世界の闘う労働者が日 本で一堂に会し、資本主義の崩壊に対して1万人規模で階級的団結を叩きつけてゆく壮大な展望です。私たち学生も、総選挙情勢と真っ向対決するキャンパスで の実践の中から、11月労働者集会に大結集しよう。
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二つに、全国大学キャンパスで「教育の民営化」攻撃をうち破り、大学・教育を学生の手に取り戻そう。現下の大恐慌は、新自由主義の破産の結果です。80 年代以来全世界に吹き荒れた新自由主義攻撃は、教育・医療・福祉などあらゆる分野を民営化し、「資本の論理」のもとに組み伏せ、労働者・学生の団結を破壊 しました。日本においても国鉄の分割・民営化以来、そして小泉「構造改革」以来、新自由主義は膨大な青年を非正規労働者に突き落とし、首を切り、賃金を引 き下げ、教育を金儲けの手段とし、人間的誇りを奪ってきました。それは、9条改憲によって再びの戦争体制をつくろうとする動きと完全に一体のものでした。
そして今、日本の支配階級は、この破産した新自由主義をさらに推し進めるための道州制攻撃にのめり込んでいます。道州制とは公務員労働者360万人の首 をいったん切って選別・再雇用し、労働組合的団結を破壊しようとするものです。それはまた、地方自治を解体し、大資本が思うがままに行政を支配していくと いうことでもあります。総選挙において自民党は「道州制導入」を掲げ、民主党を支援する大阪府知事・橋下は「道州制でないと生き延びられない国民運動」を 提唱しています。私たちは道州制をめぐって歴史の分岐点に立っています。
法政大はこの3年半、道州制および「教育の民営化」攻撃と闘い、その中で資本主義(新自由主義)と対決する団結を生み出してきました。国立大学法人化を はじめとした新自由主義大学化とは、「全国大学の法大化」でもあります。富山大や東北大では廃寮攻撃が強まり、京都大が関西経済団体連合会に加盟する事態 も起きています。だからこそ、道州制攻撃に勝利する展望は法大闘争の質を全国に拡大していくことにあります。さらに、動労千葉が国鉄分割・民営化にストラ イキでもって勝利してきた地平の上に、道州制の最大焦点である四大産別(国鉄、自治体、教育、郵政)で労働組合を甦らせることにあります。加えて、農業・ 農民切り捨て攻撃との対決として、農地強奪と闘う三里塚闘争が決定的です。全国学生は、10・11三里塚現地全国集会に集まろう。
09年前半に確立してきた「大学・教育を取り戻せ! 未来を取り戻せ!」のスローガンをさらに発展させ、新自由主義と対決する300万学生の総反乱をつくり出そう。
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三つに、3年半で実に110人の逮捕?33人の起訴?13人の処分という反動を、団結の力ではね返してきた法大闘争に勝利しよう。そして、今もなお獄中で闘う8人の仲間を取り戻そう。
キャンパス封鎖をうち破った4月24日の1500人集会、そして6月15日の労学共闘1200人集会の高揚の上に、法大闘争はいよいよ国際的・社会的に 拡大しようとしています。それに恐怖した法大・増田総長は、「新しい『自由と進歩』の概念をつくり出すことにより、法政大学を変革する」(『HOSEI』 7?8月号)などと語り、「自由と進歩」の名のもとにさらに弾圧と処分を激化させることを宣言しています。これはもはや「教育」でもなんでもありません。
この7月、3人の闘う法大生に対して新たに停学処分が下されました。学生の闘いに対し、処分によってしか支配を維持できないのが法大当局です。しかしそ れも、当該の学生が一歩もひかずに団結することによって無力化させています。この秋、処分撤回・阻止の大運動を巻き起こそう。
そして、暴処法弾圧粉砕、獄中の8人の仲間をただちに取り戻す全国声明運動を全国のキャンパス、自治会、寮、サークル、クラス、ゼミ、さらに地域に拡大 しよう。多くの弁護士や労働組合、家族の方々が怒りの声をあげ始めています。全学連大会でもって、本格的に全国学生1万?首都圏5000?法大1000の 声明賛同を実現する出発点としよう。
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四つに、法大闘争を中軸に、全国大学キャンパスに「戦争と民営化」と闘う、学生の団結体としての学生自治会を建設しよう。そして、全学連運動を300万学生の大きなうねりとして本格的に発展させよう。
大学・学生のもっている無限の可能性を甦らせよう。「時代は変わったのだから、もう学生運動は爆発しない」や「学生には力がない」などさまざまなイデオ ロギーがあります。しかし、300万学生が団結を取り戻したとき、労働者とともに社会を変革する決定的な力をもちます。新自由主義が破産した今、私たちは 学生の原始的な団結形態としての学生自治会と全学連運動を、「戦争と民営化」との対決および法大闘争の中から歴史的に復権させる展望をつかんできました。
かつて第二次大戦後、戦後革命期の1948年9月、授業料値上げ反対全国ストの高揚の中で、全国の国公私立142大学30万人の加盟によって全日本学生 自治会総連合(全学連)は発足し、「学問の自由と生活保護」「再びの戦争反対」のスローガンを掲げました。そしてただちに、反動的大学法案粉砕を目指す全 国220校のゼネラルストライキに突入していきました。その全学連運動の戦闘性は、レッドパージ反対闘争から60年?70年安保闘争へと引き継がれていき ます。
現在の世界大恐慌は、当時の状況をもはるかに上回ります。学生がキャンパスにおいて、自らの利害を貫き社会変革を目指す自己権力として学生自治会を建設 し、時代の最先端に踊り出よう。全学連大会で、学生自治会の復権と全学連運動の発展に向かっての団結を固めよう。今秋の法大と全国大学での闘い、そして 11月労働者集会1万人結集運動の中でその可能性を切り開こう。
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最後に、織田陽介委員長をはじめ指導部が弾圧によって不当な拘束を続けられる中、今大会は新執行体制を確立し、参加者全員が自らの大学におけるリーダー として飛躍する決定的な大会です。新体制のもとに全国学生は団結し、法大闘争に勝利しよう!道州制=「戦争と民営化」攻撃をうち破ろう! 11月労働者集会1万人結集をかちとろう! 全学連運動を発展させよう!