ブラジル闘争特集―その? 織田委員長アピール

 

みなさん! ついにこの日がやって参りました。そう、ブラジルです。情熱と激動の国! 地球の裏側まで行って、ブラジルの労働者・学生と連帯して来ます! 6月2日?12日のスケジュールで、私、委員長の織田と国際部・松室の2名と動労千葉・動労千葉国際連帯委員会のみなさんで行ってきます。6・13の国鉄集会には間に合いますので、お土産話も期待して下さいね!

 今回のブラジル渡航は、保釈中の身の私への裁判所の渡航許可を出させるという攻防を乗り越えての渡航です。最後はブラジル・コンルータス(全国闘争連盟)からの私への名指しの招請状までを裁判所に提出し、裁判所を黙らせました。やっぱり国際連帯の力は偉大です。
 もうひとつハッキリさせなければならないのは、本当にたくさんのカンパを頂いて実現した渡航であるということです。厚かましいまでの(笑)お願いに応えてくれた多くの労働者・学生のみなさんにはもう言葉もありません。ありがとうございます!

 今回のブラジル訪問は巨大な意味を持っています。ひとつは、時代認識に関わることです。世界の帝国主義者たちは労働者階級にすさまじいまでの大失業を強制しながら、平然と「恐慌は底を打った」などとのたまっている訳ですが、彼らの最後の頼みの綱は「BRICs」、つまり中国やブラジルなどの市場であるということです。彼らにとって「魅惑の市場」は、実はすさまじいまでの格差社会を強制し、労働者・学生が誇り高くストライキに立ち上がっている場所なのだということです。こんなイデオロギーは労働者の闘いによって粉々に打ち砕かれることでしょう。中国バブルの崩壊、ドル暴落と日本の国債の暴落、日本の政治権力の空洞化、こうした情勢がますます労働者の革命的情熱を呼び覚ますことでしょう。リアルなその現実性を掴み取ってきたい、そう思っています。

 ふたつに、アメリカ帝国主義が新自由主義の実験台として使った南米が、新自由主義政策の崩壊によって、怒りのるつぼとなって火を噴いているということです。アメリカ帝国主義を打倒することこそ、世界革命の大きな環であるという立場を取る以上、これは日本帝国主義で言えば中国や朝鮮半島のような位置にある南米の労働者・学生との結合は、大きな意味を持っていると言えるでしょう。とりわけサンパウロ大学の学生運動は、法大闘争そのものです。政治ポスターやビラ撒き、監視カメラ、学生処分と逮捕、そして軍隊との衝突! こうしたブラジルの労働運動に求められる日本の闘いもまた、大きな意味を持っていることを学ぶことができると確信しています。

 みっつに、今回はコンルータスという11月集会に来た戦闘的部分と、インターシンディカル(フランス語でサンディカは労働組合の意味。直訳すれば労組交流センター?)というもう一つの戦闘的翼の統一大会が開催される歴史的場面への参加と言うことになります。軍事独裁政権を粉砕したブラジル労働運動は、新自由主義攻撃の中でCUTという日本で言えば総評のような労働組合の屈服を生みだし、さらにそれを基盤にルラという労働運動の中から登場した政権との対決に至っています。労働者の代表を名乗って新自由主義政策を貫徹するというこの事態との対決を目的にコンルータスは2004年に結成されています。労働運動の現状を変えるために、この二つの労働組合が、現場からすでに共闘を開始し、CUTの組合支配を打ち破り始めている。この闘いはイケル! とばかりに統一大会にまで攻め上ろうとしている。これはブラジル労働運動がひっくり返るほどの歴史的事態です。
 私は昨年のファビオ・ボスコさんの発言を東京拘置所の中で読んだとき、「同志だ」という感動を覚えたのを覚えています。団結を破壊された労働者の現実に真正面から立ち向かい、たぶん私たちとほぼ同じような苦闘をたどってきたということが言葉の端々から感じました。新自由主義は世界に同志を生み出している。やっと会える! という思いです。

 さらに、国際会議も開催されます。アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビア、チリ、ペルー、コロンビア、エクアドル、ベネズエラ、ハイチ、エルサルバドル、コスタリカ、ホンジュラス、アメリカ、ポルトガル、スペイン、フランス、スイス、ドイツ、イタリア、インド…素晴らしい出会いが待っていることは間違いなさそうです!

 スケジュールはこんな感じです。
  3?4日 コンルータス大会
    ※4日の昼休みにブラジルの全学連の総会で織田委員長が発言!
  5?6日 インターシンディカルとの統一大会
  7日   国際会議
    ※動労千葉が国鉄1047名闘争についての動議を提出します。
  8日   GM工場(コンルータスの拠点!)訪問
 などなど。

 肩肘を張らず、いつも通りやってこようと思います。私たちがやってきた闘いは必ず通用すると確信していますから。

 向こうから可能な限り速報を送ります。さて何が起こることやら。こうご期待。それでは行って参ります。6・13で会いましょう! 

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