星野文昭さんを追悼する(委員長・髙原恭平)

星野文昭さんを追悼する

全学連の先輩である星野文昭さんが5月30日、逝去されました。委員長より追悼文を発表しておりますので、以下に掲載します。

 「星野さん、遺志は絶対に引き継ぎます」――今にも起き上がって声を出し、全学連の学生に優しい応援の声をかけてくれそうな、そんな安らかな顔で眠る星野さんのご遺体に面会したとき、自分が星野さんに伝えることができたのは、この一言だけでした。

 振り返って考えてみると、星野さんは自分にとって人生の指針となる北極星のような存在でした。階級闘争の荒波を帆走する未熟な自分に、生き方の指針を与えてくれる。直接会うことは叶わないけれど、遠くから私たちに進むべき行き先を教えてくれる――それが星野さんでした。高崎経済大での学生自治会運動、全学連現闘本部長として身を投じた三里塚闘争、そして沖縄のために渋谷暴動闘争に決起し、無実で獄中45年間を闘った人生。どこまでも労働者階級の運動を信頼し、沖縄の闘いと連帯し闘った星野さんの後半生。何よりも、「権力に屈服して出獄する」という手段が疑いもなくあったにもかかわらず、仲間を信頼して非転向を貫き、革命のために命を捧げることを辞さなかった人生。それは、一人の人間として、尊敬せずにはいられない人生でした。

 いま、星野さんを虐殺した国家権力、とりわけ徳島刑務所と四国地方更生保護委員会への怒りが腹の底から湧き上がってきます。そして同時に、無念と悔恨と、何より星野さんへの申し訳無さがこみ上げてきます。星野さんを解放し、ゆっくりと余生を楽しんでほしかった。星野さんに直接お会いして、星野さんの時代から半世紀経った今も全学連は不屈に闘っていると報告したかった。星野さんの解放のためにもっと全力を尽くしていれば違う未来が待っていたのではないか…… 

 しかし、階級闘争における多くの課題を前にして、私たちはいつまでも悔悟に留まることはできません。虐殺者共、国家権力は、その血塗れた刃で以って、いまこの瞬間も労働者・学生に襲いかかってきています。我々が悲嘆に留まるのであれば、星野さんの闘いは無意味なものとなってしまいます。一切の怒りと痛惜とを革命運動に転じ、星野さんを虐殺した下手人どもに血を以って償わせること――これが私たちにできる唯一のことであり、そして私たちに課せられた義務だと信じます。

 だから私は改めて星野さんにこう伝えたいのです。「遺志は絶対に引き継ぎます」と。
 星野文昭さん! 共産主義者として、いや一人の人間として仰望せずにはいられぬ星野文昭さん! 私たちは必ず復讐を果たします。労働者階級が権力を奪取し、虐殺者どもに血の債務を完済させるまで、星野さんのように闘い続けます。星野さんに向けられた理不尽や困難が我が身を襲おうとも、星野さんのように闘い続けます。半世紀の時を隔てようとも、私たち全学連の後進は精一杯闘っています。どうか、全学連の後輩に後は委ねてください。どうか私たちを信じ、安らかにお眠りください。

2019年6月3日
全学連委員長 髙原恭平

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