2010年-安保改定50年、ペテン的「返還」38年のオキナワ闘争
帝国主義を打倒する学生運動の壮大な復権に向かって

【はじめに】
~現代のラジカルな変革者の持つべき時代認識~
みなさんお疲れさまです。私の方から沖縄闘争の現局面についてどうとらえるのかということと、学生の5~6月の方針について若干の提起をしたいと思います。
はじめに、何を全体として言いたいのかを提起します。

(1)オキナワの怒りの爆発は一過性のものか、それとも帝国主義の矛盾の根底的爆発か
沖縄闘争で、沖縄の怒りが爆発を開始したことは、みなさんも分かったんではないかと思います。しかし私たちがハッキリさせなくていけないのは、この怒りが一過性のものでまたすぐなくなってしまう、そういうものなのか、もしくは帝国主義の矛盾の根底的爆発として始まったのかということについて、しっかりと押さえる必要があるということです。4月25日の10万人の県民大会が行われて、5月4日の鳩山来沖への怒りの爆発、そして再び5月23日に沖縄に鳩山が来ようとしている。もう5・15の来沖については粉砕されている。ますます解決は不可能になっていく、ますます怒りが非和解的に爆発していく過程に入っていく。
この間いろんな学生と論議して、例えば「鳩山の政治家としてのやり方が悪いからこういうことになっている」、つまり「あの時公約を掲げなかったらよかったのに、あんなこと言わなければよかったのに、そうすれば4・25なんてなかったのに」と言うような意見なんかもある。しかし本当にそうなのか。鳩山が公約を破棄したから、だから10万人になったのか。逆に言えば鳩山がもっとうまく嘘をついていれば、最初から辺野古にやると言っていれば、こんなことにはなってなかったのか。
まったくもって、私はそういうことではないと思っています。とりわけ「公約違反だ」ということで怒りが爆発しているわけですが、これは単に民主主義的な、約束を破ったということへの怒りではないですよ。この「公約違反」と言う言葉に込められた意味。もう何度も、何十年という単位で、裏切られ続けて積もりに積もった怒りの爆発として「公約違反だ」という言葉が使われて、怒りが爆発しているということを我々はつかむ必要があるわけです。
10万人の怒りの内実というのは省略します。新聞に載っていたもので、沖縄の人たちが言っていたことです。「コザ暴動」の時とおなじような怒りが鬱積して、一つ事故でも起きれば暴動になる、ということが言われている。
問題は、これもある学生が言っていたことだけど、「なんで今こんなことになっているのか」。僕たちが考えなくてはいけないのはむしろ逆で、なんで今までこんなにも爆発しなかったのか、つまり戦争と人民という完全に非和解のものが、なぜ今まで和解されてきたのか、今までなぜ許されてきたのか。このことの方が問題であって、いま、この非和解的なものが矛盾として爆発していることの方が正常なんだ。この正常になったという意味をしっかり考えたい、それが時代認識の核心です。

(2)学生は沖縄にどう応えるのか
二つ目に、「学生は沖縄の闘いにどう応えるのか」です。これも学生から「なぜ大学で沖縄のことを話してるんですか」という意見があって、「今の処分の問題、法政大学の現実から戦争が始まっているんだ」と言えなくはないんだけど、だけど「なぜなら学生こそが戦争を止めれるからだ、学生こそが基地を廃止させる主体だからだ」とキャンパスで訴えてきた。つまり学生ってのはシャンシャンの人生で、大学にいる間は大学にカモられて、そんな存在なのか、そうじゃなくてこの社会を根本から変革する主体なんだ。それが沖縄闘争に学生が立ち上がる意義であると私は思います。「お前らなんか所詮商品なんだ」とか、法政大学の4・23デモの時はキャンパス中央広場が閉鎖されて、「見るな、考えるな、行動するな」って。これに対する我々の根底的な批判、根底的なアンチテーゼとしてわれわれは沖縄闘争に立ち上がる、ということだと思います。
もう一つは学生の未来は一体どこにあるのかということを真剣に考えないといけない。若者が8割ぐらい未来に不安を感じているとアンケートで出ていて、学生がどうやったら幸せになれるのかについて、明確な回答を与えるような授業が一つもない。だけど、沖縄の怒りの爆発が、授業でも回答を与えてくれない問いに、ひとつの回答を与えている。だから授業に行かないで沖縄に行こうと言うことを訴えてきた。
三つ目は方針です。つまり我々がいかなる闘いをして学生の団結を組織していくのかについて提起したいと思います。

【1】帝国主義戦争はいかなる戦争か
一つ目に入っていきます。帝国主義戦争とはいかなる戦争なのか。つまり人民といかに非和解な戦争なのかをまずはっきりさせたい。基地の現実は戦争の現実である。これはもう2日間見てきたとおりだと思う。基地をどこに移設するのかという問題になってる、マスコミとか政権の中では。だけど戦争の問題じゃないのか、安保同盟の問題じゃないのか、戦争を許すのかどうなのかということだと問うてきて、やっぱりそうだということです。
結論的に言えば、私はここまで沖縄の怒りが爆発した以上、選択肢は2つしかないと思います。一つは国家権力の血の弾圧によって、沖縄の労働者階級の闘いが鎮圧され、1億人が虐殺されたと言われる20世紀を引き継ぐ「戦争と虐殺の世紀」を継続する「解決ならざる解決」。これが1点。もう1点は本土と沖縄の学生・労働者が団結して立ち上がる、米軍基地を撤去する、安保を粉砕する、日本帝国主義を打倒する、戦争のない社会をつくる。この二つに一つしかないと私は考えています。もちろん二つ目の道であると思っていますが、つまりそれが「戦争か革命か」という問題なんじゃないか。

(1)恐るべき無差別殺戮の大虐殺戦争
帝国主義戦争は、恐るべき無差別虐殺の大虐殺戦争だということをはっきりさせたい。
現代の戦争の特徴の一つは国家総力戦ということです。あらゆる人が動員される。トラックの運ちゃんから学生まで。第1次世界大戦が国家総力戦としての戦争を完成させたわけですが、兵器の製造、運搬、すべてのものが動いて、戦争が継続されるという性格を持っています。
だから、いかなる帝国主義戦争も大虐殺戦争です。敵の人民も兵力も根こそぎ虐殺していくすさまじい戦争が行われてきた。イラクの戦争で開戦から7年間で、60万人が虐殺された。100万人が殺されたなんて情報もあります。ベトナム戦争もそうだし、何より原爆という問題があって、アメリカ帝国主義の好き嫌いの問題、原爆落としたいから落としたという問題ではなくて、原爆は帝国主義戦争の本質なんです。敵を大虐殺するという帝国主義戦争と切っても切れないものとしてある。こんな戦争と私たちが和解できるわけがないということですよ。
そしてここに帝国主義戦争の矛盾がはらまれている。結局戦争の動向というものは、人民の動向によって決定される。われわれの態度と行動によってすべてが決まる。ロシア革命がそうだったじゃないか。資本家の階級的利害に国家を媒介して動員されている以上、労働者階級が階級的に団結するということが戦争を止める。労働者階級が階級的利害を貫くほどに、帝国主義軍隊が解体されて、労働者階級の団結が拡大する。これが帝国主義戦争が革命的内乱へ転化していく、マルクス主義軍事綱領の核心です。戦争はこういう矛盾をはらんでいる。
今、アメリカ軍はどんどん崩壊しています。PTSDなんて形で、帰ってきたアメリカ軍が次にもう一回兵隊として行けない。アメリカのホームレスの3分の1は帰還兵だって言われている。これはすさまじい話で、防弾チョッキとかもローン組んで買わされて、帰ってきたときには足もないし、借金まみれになってあとはホームレスになっちゃう。こんなことが平然と行われて、次に行く兵隊がどんどんいなくなってる。軍隊の中の規律がどんどん解体されて、銃の乱射事件なんかも起きてる。あとは労働者階級として団結して組織される以外ない、軍隊も。そういうところまで来てます。
もうひとつ、沖縄戦のことですが、帝国主義軍隊は本質的に人民を信頼しない、敵だから。敵を組織してやってる。労働者階級を組織してやってるわけですよ、戦争なんて。沖縄戦の総括は「軍隊は人民を守らない」。米軍が殺した数よりも、日本軍が殺した数の方が圧倒的に多い。これが沖縄戦の現実です。

(2)帝国主義国家を媒介にした強盗戦争
第2に、帝国主義戦争とは、帝国主義国家を媒介にした帝国主義同士の強盗戦争であるということです。
資本主義社会はブルジョア国家による階級支配が行われています。しかし資本家が労働者階級を支配していいという法律があるわけではないんですよ、この社会は。資本主義社会とは、生産手段の資本家による独占ということをもって、我々が一切の生産手段を持っていないということからはじまる階級支配。しかし、この搾取関係があたかも労働市場を通して、「自由で平等な」契約関係であるかのように行われている。だから国家はこの「自由・平等」を守るためにと、第三者的に存在するところから始まっています。
しかし、帝国主義段階の国家はそうじゃない。帝国主義段階というのは世界の市場が帝国主義によって分割されきった状態の資本主義(独占段階の資本主義)、つまり、再分割の手段は本質的に戦争以外にないという状態に入っている。だから国家が他の帝国主義国家を軍事力で打倒する力を持たなかったら資本主義社会は維持できない。石油一つとってもそう。戦争以外で石油をとってくることはできない。
軍事支出ということでは、これが世界の帝国主義の現実です。世界の軍事支出の総額は04~05年で、1兆255億ドル。アメリカが50%近くです。2位から7位まで、中国も含まれていますが、すべて足してもアメリカの半分にも満たない。「中国脅威論」なんて言われてますけど、まったく問題にもならない。もう10分の1ですらない。圧倒的です。これがいまの帝国主義の時代の現実です。だからこそ、資本主義体制そのものを我々は問うわけだけれども、これを打倒していくという立場に立つのであれば、帝国主義の軍事的展開をいかに粉砕していくのかに関心を持たなくてはいけない。この軍事力、軍事展開がないと資本主義が成り立たないのであれば、この軍事力を粉砕したときにこの体制をぶっ飛ばせる。沖縄においては、日米安保の命運を問う歴史的な過程に入った。ここで我々がいかなる態度をとるのか、これは学生・労働者にとって重大な問題です。沖縄の怒りはもはや安保体制を粉砕して、日本帝国主義を打倒する以外にいかなる道もない。だから我々としては、「米軍基地撤去」を徹底的に貫いて、これに勝利していくという中に、革命戦略があるということなんです。

(3)軍需産業資本のための腐りきった戦争
第三に帝国主義戦争は、軍需産業、独占資本の儲けのための腐りきった戦争であるということ、敵は資本であるとはっきりさせたい。
前述したことで言えば帝国主義の時代は息もつかせぬ軍拡競争です。国家財政から、軍需産業の独占資本がガンガンにかすめ取っていく、そういう戦争なんですよ。例えば火薬会社のデュポンというアメリカの会社がある。第1次世界大戦のときに連合国側の火薬の40%を受注していて、この戦争のときに労働者数が5千人から10万人に増えている。アメリカも第2次世界大戦時に総軍事費3・3兆ドル(96年時のドルに換算)のうち爆弾に使われたのが530億ドル。そのうち原爆の予算が40%。原爆で儲けてる。それで、終戦とともにどうなったのか、航空機の総生産量がピーク時の0・5%。200分の1になっちゃう。ダグラス社も年間2万9千機から、127機になっちゃう。しかもこれが朝鮮戦争で回復される。ヒロシマの地獄のような惨状の裏で、これだけの金儲けが平然と行われる。これが帝国主義戦争だということです。
三菱重工の会長が次のように言っている。「日米同盟の堅固さを高め、日米防衛装備協力を更に進化させ、我が国防衛産業の競争力強化にもつなげたいというのが、産業界からの希望であります」(06年8月、西岡喬・三菱重工会長、日本経団連副会長〔当時〕『新QDR戦略と日米同盟への期待』第8回日米安全保障戦略会議にて)。これが日米安保同盟。軍需産業が利用して金儲けの手段にしている、とこいつらは言っているわけですよ。
帝国主義段階の資本主義の矛盾とは何か。帝国主義段階とは何なのか。この間僕らは「資本論」を勉強してきている。その点から言うと、資本主義というのは基本的にどんどん機械を導入していく。労働者を機械に置き換えていく。しかし、富を生み出すのは労働者なんです。機械は一切富を生み出さない。ということからしたら、資本家はどんどん搾取対象をなくしていくわけです。搾取する相手が自分の会社からいなくなっていく。下がった利潤率でも儲けるために、資本の量を増やそうとする、合併とかをして。それでも儲けようってね。大企業によって世界の市場が分割されきる。地図に線が引かれていくわけです。全部が帝国主義に分割されるとこまで行っちゃうわけです。何かものを作っても利益が上がらないところまで行っちゃう。これが帝国主義です。こうして帝国主義は食えなくなった労働者にもっともっと首切り・賃下げをしていくということと、何か物を作っても売れないから、あとは金融と軍事しかない。ここにどんどん資本を投下して儲けていく(産業資本的蓄積様式から金融資本的蓄積様式への転化)。
ここで、ニューディール政策を見る。当時、過剰資本と余剰労働力を解決したのが軍需産業なんです。39年に防衛支出対GDP比1・2%、失業率17%だったものが、44年には防衛支出45%、失業率1・2%になってます。儲からなくなったら、あとは軍事と金融にガンガン突っ込んでいく。これが帝国主義のやり方です。
いま一方で金融に流れているカネが何をもたらしているか、大恐慌に向かってる。儲かるところを探してカネがさまよう。今度はドバイだ、今度はギリシャだとどんどん破綻させていく。その結果起きているのは大失業。他方で軍事にカネが回されて、起こっているのは戦争だ。つまりわれわれがいま目の前にしている世界は、生産力が大きすぎるがゆえに、金融と軍事にカネが行って、どんどん世界が崩壊していくことです。こんな運動を許していいのか。帝国主義を打倒するまではずっと生産力が破壊力に転化されていく。この認識をしっかりと持たなくてはいけないということです。
国家を媒介にして、全部の税金をかすめ取って、ぼろ儲けして、大虐殺をしていく。しかも大虐殺をするための労働を資本が搾取しまくる。モノが売れないから破壊するための兵器をつくって儲けてやれ、こういうとこまで来ている。

(4)労働者の革命的反乱を粉砕するための戦争
だから第四に帝国主義戦争は、世界の労働者階級の革命運動を粉砕するための戦争であり、世界プロレタリアート人民の革命的内乱へと転化すべき戦争であるということです。過剰資本・過剰生産力という重圧が、人間にとって耐えがたいものとなって、それへの怒りが爆発することが革命です。帝国主義段階への移行が何に行きついたのか。ロシア革命です。これを粉砕して戦争が行われるということで言えば、沖縄に全部の矛盾が集中する。沖縄においては基地労働者に矛盾が集中する。沖縄の基地労働者が全部の矛盾に怒りを爆発させるのは絶対に不可避であり、もう始まっている。

【2】帝国主義戦争と労働者階級を和解させてきたものとその崩壊
二番目に移ります。帝国主義戦争と人民という非和解のものが、どうして今まで爆発してこなかったのか。どうやってこの矛盾を押し込めてきたのか。どうして今押しとどめられなくなったのか。これを時代認識としてつかんでいくことが重要です。

(1)帝国主義の破壊力の解放=新自由主義、その破産としての大恐慌
一つ目は、帝国主義の破壊力の完全解放としての新自由主義攻撃です。そしてその破産としての大恐慌が始まった。ということで言えば、でっかい階級決戦が始まったと言っていいと思います。
今我々は「教育の民営化」を問題にしています。余った資本がどこに行ったのか。大学に投下してやれ、学生の未来の賃金を根こそぎ奪って。社会の未来すら破壊する。もう圧倒的な破壊力に転化している。あるいは雇用。ひとり首を切れば300万。非正規職にすれば年金なんか払わなくてよくなる。だから教育、年金、雇用、医療、安全、もうあらゆるものが崩壊する。ブルジョア的な意味ですら社会が崩壊している。
こうなると防衛的な闘いが革命をはらむ大衆闘争と階級決戦の時代だ。ギリシャの労働者が「年金切り捨て許せない」とゼネストになる。アメリカの闘いは「公教育を守れ」。これだけの闘いが100万人の心をつかんで、革命をはらむ。こんな国家は打倒してやれ、というところまで行っちゃう。これが今の時代の核心なんじゃないのか。

(2)階級調和的な戦後民主主義政党の総崩壊
だから今あいまいなものは一切通用しない。中間的な党派は解体して行く。沖縄も社民党・共産党、全部崩壊ですよ。民主党もどんどん崩れている。見る影もないですよ、自民党なんて。戦後民主主義の中でどっぷり漬かってきたようなやつらは全部崩壊していくんですよ、これから。いいんですよ、それで。
いま内閣支持率が20%、「前代未聞の下落スピード」と報じられています。大衆の意識も前代未聞のスピードで変わってるってことです。他方で自民党の分散、ファシスト勢力がどんどん台頭している。
もう一つ言いたいのは社会民主党です。政権の中に入って米軍基地撤去の闘いに徹底して敵対しているやつらがいるってことですよ。グアムだとかいろんなことを言っても沖縄人民からぶっ飛ばされそうになってる。あの中途半端な党がついに人民の敵になる時代が来た。彼らはそもそも沖縄の闘いを踏みにじってきた。総評のゼネストの圧殺があった。「本土復帰が遅れるからゼネストなんかやらない方がいい」って形でね。沖縄の闘いが圧殺されてきた歴史。かれらは階級闘争の調停が任務。「まあまあ」っていうふうにさ。社会民主主義者こそ闘いを圧殺して沖縄―本土を分断してきた。
それで社会民主主義者はどういうふうに成立してきたのか。疑似平和=憲法9条です。沖縄は憲法9条の外にあって、世界では戦争がばんばん起こっている。でも本土だけは「平和」。つまりこの疑似平和というのは、帝国主義戦争がなければ成り立たない平和であるということです。戦争こそが社会民主主義者の成立条件というわけです。「頑固に平和」「憲法9条守ろう」とか平然と言ってるけども、あいつらは戦争を必要としている。これはレーニンの『帝国主義論』にもろに書いてあるけど、彼らを買収する費用がどこから出てるのか、戦争と植民地からの超過利潤。彼らは帝国主義戦争がばんばんやられている世界だからこそ成立している調停主義者だ。こいつらの化けの皮が剥がされて人民の敵になる、大没落を開始する。素晴らしいことですね、これは。
ブルジョア政党、ブルジョア民主主義にどっぷり漬かってきた政党がどんどん没落して、一方でファシズムが始まる。労働者の味方だと言ってきた中途半端な党が解体していく。じゃあ、この中からどんな新しいものが生まれてくるのか。これは真の労働者党が登場してこのファシスト勢力と激突していく以外ない。それが「革命情勢の到来」ということだ。

(3)鳩山政権は打倒対象だ!
三つ目なんですけど、鳩山政権は打倒対象であるということをもう一度はっきりさせよう。鳩山なんてのはしょぼいと言ったらしょぼいんですよ。徳之島のあの小さい島の町長3人に足蹴にされてもう来ないでくださいって言われている。これが首相なんだよ。しかし、我々は明確に鳩山は打倒対象なんだとはっきりさせよう。彼らが何をやっているのか。自民党すらできなかったことをガンガン進めている。例えば国鉄1047名闘争。23年間解決させなかったこの闘争を、58億円を社民とスターリン主義者につかませて闘争をやめさせる。もしくは改憲投票法があと2日後に施行される。そして三里塚、日本階級闘争の大拠点についに踏み込む。事業仕分けでも大学の予算なんかがバンバンカットされていく。こいつ大したことないよなって言ってる場合でもない。
しかし、彼らが何でこんなことをしなくちゃいけないのかをしっかり見る必要がある。昨年8月に相対的な政治的安定期が終焉した。55年間続いてきた自民党支配がついに崩壊するという中で、彼らは登場した。彼らの選択肢は、労働組合そのものを政権の中に抱え込むことです。連合を抱え込んでようやく政党として成立した。だから彼らは連合という成立条件をますます強固に固めていく以外に生き残る道はない。この連合のなかでどういうことが起こっているのか。たとえば国鉄1047名闘争支援陣形、支援する労働者が連合の中に100万人いる。「解雇撤回だ」って言っている労働者が100万人いる。これをつぶせって彼らが発想することはまったく当然です。もっともっと屈服した労働組合にしていく。もしくは排外主義。これから広島が大問題になっていきますけども、「北朝鮮の核をなくす、北朝鮮への排外主義こそがヒロシマの任務である」というわけです。こういうことでもって、ますます帝国主義的な労働組合に解体していく、民主党が乗り切っていくということは当然です。だからますます解雇する、ますます戦争をする。これが民主党政権の本質であり弱さであるということをしっかりと確認する。
民主党は後のない政権になってます。有名人選挙だ、谷亮子だってね。去年は「マニュフェスト選挙」だとか言ってたわけですよ、選挙は内容だって。もう影も形もない。ブルジョア的な意味でさえ政治ではない。ブルジョアジーは自らの正当性を主張して選挙することなんてできない。民主党を通しては自らの正当性を主張することなんてできない。もう民主党とは別の政党を介してしか自らの主張を展開することはできない。一言でいえばファシズムしかないというところまで進んでいる。他方で、労働者階級の意識はますます高まっている。政治意識はますます高まっているのに、選挙に行く人はますます減ってきている。これはどうなるのか。議会じゃ変わらない。これはすごいことですよ。労働者階級はいまや自らの政党を持って政治的主張をする以外にいかなる手段もない。マルクスのこの思想を受けとめて、われわれは労働者党を建設して政治的に主張していく以外ない。いままでは社民党だとか、共産党だとかにごまかされてきたわけですよ。本当に自分たちの党をつくらなかったら、自分たちの方針なんか持てない。
もうひとつ言いたいのは、ブルジョア支配が崩壊してきている。ブルジョアジーの政治権力が崩壊しているということで言えば、労働者が権力をとることが問題になっている。この崩壊した社会を労働者階級が再組織していく、労働を再組織していく以外にない。労働組合、ソヴィエト、もしくは労働者党という形で社会を再組織していく以外ないということです。
じゃあやるのか。できるのか。明確に問われ始めた。つまり、批判しているだけではもういかない、本当に全人民をわれわれが組織しなくちゃいけない。ここが今最大に問われている課題です。だからこそ国鉄闘争をしっかりと訴えたい。

(4)国鉄闘争の危機と日本階級闘争の新段階
国鉄分割民営化がもう23年とちょっと前に行われた。生まれてない人もいるわけだけど、あれは明確に総評解散と連合結成のために行われた。連合という何であんなにしょうもない組合があるか、国鉄分割民営化でつくられたわけです。それでもうギリギリの対抗として国鉄1047名解雇撤回闘争は出発しました。全部が右翼的な労働組合に流れる中で、しかしそれに抗する形で1047名闘争は始まって100万人の支援陣形が残って、全労協という全労連にも連合にも行けないっていう部分が生まれて、こうした構図が日本階級闘争をぎりぎり支えてきた。
中曽根は当時何を言っていたか。「行革でお座敷をきれいにして立派な憲法を安置する」。改憲攻撃としてあるんだ。今この1047名闘争が収束する、この100万人支援陣形が全部解体するということは一体どんなことなのか。労働組合が戦争に反対できなくなるってことですよ。労働運動がなくなるってこと。今、6月末の裁判闘争取り下げに向かってあらゆる地域の支援組織が解散大会を始めています。こういう状況には本当に危機感を持たなきゃいけない。
先日の4月26日の国労臨大で自見庄三郎っていう、国民新党の議員が何て言っているか。「4日前に中曽根元首相と会って今回の解決案を見せたところ、『よく解決できたな。政権交代が良い形で現れた』と喜んでおりました」。中曽根は自民党ですよ。自民党の奴が民主党に政権交代して良かったって言っている。これは本当にすごいことだよ。前原の言っていることは、「国鉄改革の完遂に全力を挙げたい」。つまり、もう労働組合を解体して全部連合につくり変える。今、公務員庁って形で自治体労働者に攻撃がかけられようとしている。支援陣形のほとんどは自治体と教育労働者です。今ここに向かって攻撃が集中しようとしている。つまり労働運動そのものが今、危機に立っている。
あらゆる党派の崩壊と壮大な獲得戦が始まった。「解雇撤回」という大衆を獲得できるスローガンを全党派が放棄したことの意味は真剣に考えなきゃいけない。絶対獲得できる構造なんです、これは。闘争のスローガンは「国鉄闘争の火を消すな」。一見ネガなものなんだけど、正しいこと言えばいいってことじゃないんだよね。本当に大衆の意識を言葉で表現して我々は大衆の心を引っ張っていくようなスローガンで勝負しなければいけない。そういう意味をこめて「火を消すな」という言葉が使われていると思います。
獲得戦はどうやったら勝てるのか。一つの答えが動労千葉の闘いの中に示された。4月1日の外注化を動労千葉が阻止した。たった400人の組合が闘いに立ち上がってJR東日本の全部の外注化を止めた。こんなことはそうないですよ。戦後史でこんなことはない。だけども、動労千葉がやったことは、青年の中にある怒りを、本当に掴んで、これと結び付いて闘い抜ければこういうことは可能なんだと示したと思う。路線の勝利。路線にこそ壮大な獲得戦をやる展望がある。

【3】「教育の民営化粉砕」路線の地平
(1)「教育の民営化粉砕」スローガンの可能性

「教育の民営化粉砕」というスローガンを全学連は掲げて闘ってきました。ここに私は可能性があると見ています。
一つ目は新自由主義の下での学生の普遍性ついて。例えば広島大の新歓は、ちょっとすごいなって感じます。つまり、政治意識を最初から持っている学生だけが集まっているんじゃない。「教育の民営化粉砕だ」という怒りを通して政治意識をあまり持ってない学生も含め多くの学生が結集してくることが始まったのは今回が初めてじゃないか。もしくは学生の行動がどんどん始まっている。いろんな大学で、我々が知らない所で学生がどんどん運動してる。この間、法政大学では、多摩キャンパスでスクールバスの運賃が高いといって4千筆の署名を集めた学生がいるんです。運賃を下げさせた。これも「教育の民営化」でしょ。これはすごいことだなって思う。広島では生協の問題で600筆署名が集まっちゃう。つまり、「教育の民営化」粉砕って路線は、実は敵は一つなんだ、学生は一つなんだってことを闘いに立ち上がった学生が心から思える、そういうスローガンなんじゃないのか。アメリカに行ったとたんにもう団結できちゃう。「敵は一つだ」。こういうふうに沖縄から北海道まで会ったこともない学生が、一緒の闘いをやってる、学生は団結できるって確信できる路線をつかんできた。全学連はもちろん全国組織です。全国の学生が団結しなきゃいけないという点からいえば、「教育の民営化」粉砕っていうスローガンはものすごい可能性を秘めている。

(2)資本の絶えざる合理化と共産主義運動
その上で教育の民営化の攻撃の核心は、学生を労働力商品に落としこめることであると思います。鳩山政権が公務員採用数の5割化ということを打ち出しました。「公務員になれば安定だ」と言われてきたものが全部ぶっ壊されてる。公務員への攻撃なんだけど、これは一番割を食うのは学生なんですよ。来年はもっと大変だ。じゃあもっと競争しなきゃ、資格だってことになる。つまり、労働市場に学生は放り込まれて、ますます団結が破壊される。「しょせん人間なんて他人を蹴落とさなければ生きられないんだ」という意識、ブルジョアイデオロギーが膨大に生み出されていく。これと我々は明確に対決しなきゃいけない。つまり団結すれば学生の可能性は無限大だと訴えなければと思います。
4月23日の闘いは、ちっちゃいかも知れませんが、いや、ちっちゃくないと思うんだけれども、学生の闘いが可能性を示したんだね。だって、普通の大学あんなになる? キャンパス中央広場が封鎖されちゃうんだ。1年生の、たった一人の決起に対して職員が「学生証を見せろ」とか言ってさ、それを200人の学生が集まって来て粉砕しちゃう。その学生が所属してるクラスでクラス決議が上がっちゃう。このまま行ったらどうなっちゃうんだっていうことで封鎖されるわけでしょ。学生が持っている可能性は本当にでかいんだと4月23日の闘いは示した。団結して立ち上がる中で学生に無限の可能性があるんだってことを我々は掴むことができる。
ブルジョアイデオロギーの反対物としての共産主義の思想運動は、マルクスが言っているとおり、「人間が真に何をなし得るのか」を人間自身が自覚していく思想運動です。我々は何をなし得るのか、どこまでの力を持っているのかってことを自覚していくことが共産主義運動です。そういうことから言えば、合理化だとか民営化という形で団結が解体されていくのか、それともこれと対決して学生が無限の力を持っているんだっていう思想を獲得していくのか、こういう闘いになっている。後者が我々の進むべき道であると思います。
私は処分撤回闘争にその可能性があると思っています。つまり処分撤回闘争という圧倒的に大衆的な行動、「こんなこと許せるか」っていう誰でもできるこの運動の中に真の労働者党を建設していく力があるんだ。仲間のために声を上げる。学生にとって「仲間を蹴落とさないと生きられないんだ」と、このイデオロギーに対して、「学生は仲間のために声を上げられるんだ」とまったく反対物を我々は提起して運動をつくっていく。学生が誇りを取り戻して無限の可能性を奪還していく現実的運動なんだ。それを共産主義的意識として組織へと転化していくことはできる。大衆的な行動と、そして労働者階級の革命的前衛をつくっていく闘いが相互に進んでいくような運動にできる。そういう可能性を持っていると確信しています。

【4】学生運動の壮大な復権を!
(1)5~6月の決戦方針

具体的方針を若干提起して終わりたいと思います。
一つは「国鉄1047名解雇撤回」で、6・13集会に3千人結集を絶対実現しようということです。これは絶対可能な数なんです。だって11月集会5千人集まってる。圧倒的に可能。1800人の会場で溢れます。1200人溢れます。ちょっと事件になるような集会をやらなきゃいけない。6月末に国労が裁判を全部取り下げようとしている。ここで我々は3千人の結集をやって、実はものすごい展望があるんだ。僕達は学生だけど、やっぱり労働者階級という最も多く最も革命的な階級の動向には絶対に興味を持たなきゃいけないし、この闘いは絶対に支援して勝利させなきゃいけない。何より国鉄闘争の中にこそ労働運動の主導権を全部ひっくり返す可能性が詰まっている。もう一つ言えばここに我々が飛躍しなきゃいけない壁があるんだと思う。ここに立ち向かわなかったら我々は変わることができない。国鉄闘争に一気に突っ込んでいく闘いをやろうじゃないか。
二つ目に8・6ヒロシマ闘争。とりわけ広島の学生には踏ん張ってもらう。本当に広島の学生にかかってますよ。路線的内容を深化させたい。やっぱり沖縄と関係ないとこでやるんじゃなくて沖縄の怒りの爆発をヒロシマ闘争の爆発に転化する。
一つは安保の重大な柱としての核という問題がある。安保問題と核問題は切っても切れないものとして進んできた。二つ目は帝国主義戦争の本質としての核。何か選択的戦術ではないんです、反核は。帝国主義戦争を許していいのかという極めて本質的な問題をはらんでいる。三つ目は帝国主義とスターリン主義の平和共存体制における核の問題。つまり、戦後はアメリカが核を独占する形で始まります。これに対して、ソ連(ロシア)、中国が核を保有する形で核の独占体制はぶち壊れていく。労働運動がどの国の核を支持するかっていうふうにいっちゃう。反核運動は分裂していく歴史。スターリン主義が果した役割が重要。核なんてものは労働者階級が国際的に団結する以外撤去なんてできない。スターリン主義は核を持つことで対抗する。労働者が分断されていく。我々が掲げる「反帝国主義・反スターリン主義」こそが、労働者階級が世界的に団結できる唯一の綱領である。
もう一つは最近「もんじゅ」という、核(プルトニウム)の処理工場が再稼動した。一回あれは事故起こしているわけです。これは日本帝国主義の核武装の問題です。あれは発電所じゃない。「高純度のプルトニウムをつくるための施設」です。しかも核開発っていうのは技術的にはまだ確立されていません。変な話だけど。今「もんじゅ」みたいなのは世界中どこにもないんです。あらゆる帝国主義がこれをやったんだけどうまくいかなかった。全部撤退してる。後は日本だけ。そういう技術を使ってる。「もんじゅ」は再び大事故を起こします。
核開発っていうのは軍事的な国家機密であると同時に帝国主義の軍拡競争の核心であるということでいえば、帝国主義国家っていうのは、核独占に向かう。アメリカも「日本に持たせない」と必死でやる。だけど他方で、軍需産業の金儲けのために拡散する。三菱重工がブラジルに行って原子力発電所をつくりましょうと。こういう矛盾を抱えながら核政策は進んでいる。ヒロシマに向かってもっと沖縄の怒りの爆発をヒロシマ闘争に転化していく、もっともっと考えて深化させる。
三つ目に処分撤回闘争の大運動に突入しようと訴えたい。新しい処分撤回リーフが完成してます。非常に良いと思います。結構いろんな論議をして、ものすごい俗っぽく言えば、内容はハードルを下げたってことなんです。「大学を批判したら処分」を許せるのかどうか、これだけだからね。「学生は大学に従え」っていうのを許せるのかどうなのか。これだけ。こういうことやろうってことだよね。誰でもできる運動。誰でもできる運動だけど核心的な運動をやりたいっていう問題意識で書いた。だけど全国、全世界からのアピールはしっかり路線を出してる。全国の学生の呼びかけ人も増えて、世界からも呼びかけ人ができた。処分撤回運動に本当に無限の力があることを確信して突っ込もうじゃないか。
四つ目は全国自治寮決戦に突入しようということ。寮が一つ教育の民営化の真の姿をわかりやすく暴露している。「経済的弱者をカモにする」。本当に怒りも溢れてる。全国の寮生の危機感もある。本当に全国の寮生を結集させるような闘いを絶対やろうってことですよ。日就寮とか新樹寮とか熊野寮で本当にこの闘いをやれば寮生は勝てるんだって路線を打ち立てることができれば全国の寮生が結集して来る。
五つ目はブラジル、ドイツということで国際部建設の前進。国際部の活動っていうのは大衆にとって一番分かりやすい前進なんですよね。「こんなに運動前進してるんですか。すごいですね」って誰でも言っちゃう闘い。これだけでも組織拡大はできると思います。だから国際部建設の前進についても進めたい。

(2)真の労働者党建設へ闘おう!
最後に訴えたいことは真の労働者党を建設しようということです。新自由主義の下で労働者が団結を破壊されている。この現実の中に我々がまず本当に団結する、本当に仲間を大事にする組織として登場した時はやっぱりインパクトあるんですよ。労働者党建設ってそういうことなんですよね。最高の団結形態をまず我々の力でつくり上げる。それを強大な規模で作り出して、社会に登場していくってことに労働者党建設の核心があると思います。
星野さんのことまったく言ってなくて、実は沖縄闘争のもう一つの核心は星野文昭さんです。沖縄闘争に決起して71年の渋谷暴動の警官の1人の死亡ってことにつきでっち上げで今も35年にわたって獄中にいる。無期攻撃ですよ。しかしこれは70年闘争の一つの地平を表していると逆に捉え返さないといけない。日本の労働者階級は、70年闘争を60年闘争の悔しさの中から生み出した。共産党とか社会党に全部最後持って行かれて負けた。やつらは安保が改定される過程で強行採決されて、安保そのものを粉砕するんじゃなくて、「民主主義のあり方としておかしい」っていう方に闘争を流し込んだ。最後は「岸内閣総辞職で正常な国会運営に戻りました。良かったですね。勝利ですね」っていうことで本当に日本の労働者階級は辛酸を舐めた。そういう中から共産党、社会党を乗り越えて真の労働者党をつくんなきゃいけないんだってことで60年代は必死になって闘ってきた。あらゆる工場に革共同の旗を立てるんだとなって70年闘争は爆発していくんですよね。最後は日本共産党なんかね、10・8羽田で全学連がガンガン激突してる遥か向こうで赤旗祭。祭やってる。もう労働者階級から見向きもされない。本当に真の労働者党を日本階級闘争が生み出して、階級闘争を労働者階級の手に取り戻して巨大な闘いを爆発させたということが星野さんに対する無期攻撃。
そして今どうなったか? 沖縄の闘いに対して、本土から決起するんだって形で渋谷暴動は闘われた。あの闘いが今重要だ。あらゆる党派が崩壊した。沖縄の闘争に連帯できるのは我々だけだ。実は35年間沖縄の闘争に命を懸けて連帯した人が未だに閉じ込められている。これが今社会に明るみになったら、沖縄の人達が知ったら、「革共同って党があるんだ」となるに違いないと思います。つまり、星野奪還闘争は沖縄の日米安保粉砕の闘いをやり切る革共同の、もしくは日本労働者階級の一つの地平が完全に詰まってる。「ここに結集する党があるんだ」という旗印になってきている。真の労働者党建設、その中から星野文昭さんを絶対奪還する、そういう訴えを最後にして、終わりたいと思います。団結してがんばっていきましょう。(了)